第66話 有栖家家族会議
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取り敢えずその夜は何も言わず、眠りについた。
あの後から3人は部屋を出ることは無く、静かだった。
寝ているのか、ただ単に静かに過ごしているのか………
話すのは明日にすると決めた俺は、フェリアとキャロに明日の朝からみんなで話すぞと伝え、俺も自分の部屋に入った。
『で、こんな夜更けに何の用?』
「明日、有栖家は学校休むからよろしく」
『何で?』
「家族会議」
『………まあいいわ、何があったのか知らないけど、後で内容教えなさいよ?』
「ああ、分かってるよ」
『霧子には私から連絡しとくわ。ああ、霧子って言うのはキャロの担任よ』
「ああ、よろしく頼む」
『それじゃあ、今までの分もしっかり話しておきなさい』
そこで電話が切れた。
全く、家族会議だけで喧嘩したとバレたな………
流石保護責任者ってとこかな。
「零治、電話終わったか?」
「ああ。アギト、寝床それでいいのか?」
「ああ。ふかふかのクッションもあるし、タオルケットもあるし問題ない。むしろちゃんとした寝床があるだけマシってもんだ!!」
アギトの寝床は、少し大きめのカゴにクッションを詰めたものだ。
アギトはそれが気に入り、今も気持ちよさそうにクッションに埋もれている。
「それならいいけど、なんだかな………」
「何だよ?」
「いや、いいや」
「?変な奴」
言えないだろ、ペットみたいなんてな。
「アギトにも明日の話し合いには参加してもらうからちゃんと起きろよ?」
「分かってるよ。零治こそしっかり起きろよな」
「ああ、おやすみアギト」
「!?うん、おやすみ零治!!」
そう言って嬉しそうに返事をしたアギト。
そしてすぐに寝息が聞こえてきた。
「おやすみなんて当たり前なんだけどな………」
さっきの驚いた様な反応した時もそうだけど、アギトは当たり前の事をされると凄く嬉しそうにする。
「一体いつからあんな目に………」
どれほど苦痛だったのだろうか?
何回死にたいと思ったのだろうか?
そう考えるととても許せなくなる。
「管理局………か………」
どこの組織にも裏がある事は分かっているが、簡単に割り切れるものじゃないよな………
それになのは達みたいな魔導師もいるんだし。
「まあ取り敢えず外より内の問題だな」
そんな事を考えながら、俺は深い眠りに入った………
「で、どういうことですか?」
朝起きてきた星達を全員イスに座らせる。
朝食を食べる時の様に座っているが、空気は重い。
「お前らとゆっくり話したいと思ってな」
「我らは学校があるのだぞ?学校はどうする?」
「シャイデに
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