第66話 有栖家家族会議
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心が弱い………」
何が王様だ………
デカイ態度を取りながら一番心が弱い。
大事な場面でポカをする。
そんな我でもレイは一緒にいて楽しいと言ってくれた。
だから我は………
「我だって星やライには負けられない、我だってレイの事が好きなのだから………」
だから我はレイの為に戦う。
キャロ・・・
お兄ちゃんの過去………
なぜ傭兵をしていたのか分からない。
だけど過酷だったのは分かる。
それに人も………
だけど、
「悪い人だけだよね?」
お兄ちゃんの話だと、人質を助ける為と言っていました。
無表情で淡々と話していたお兄ちゃんですが、その姿を見て悲しいのだと感じました。
その悲しさが人を殺したことに関してなのか、助けられなかった人を思ってなのかは分かりません。
もしかしたら人殺しだってことを言って嫌われるのかと思ったのかもしれません。
「そんなの気にしないのに………」
私にはお兄ちゃん達しか居ないのだから。
私はお兄ちゃんが大好きなのだから。
「私はいつでもお兄ちゃんの側にいますから………」
「少しキツかったかな………」
俺は自分の部屋に戻り、さっきの話した話を振り返っていた。
「けれどあれくらい言えばあいつらも諦めてくれただろう………」
俺が人を殺した事があるって言ってしまった。
いつかは言わなくてはいけない時がくるだろうと思ってたけど、実際に言うのは辛かった………
「ふぅ………」
大きめに息を吐く。
体が脱力出来て少し楽になった………
「俺も弱いな、大分動揺してるわ………」
何だかんだアイツらに一番依存してるのは俺かもしれないな………
「レイ、話があります」
そんな事を思ってるとドアのノック音と星の声が聞こえた。
「………何だ?」
「話があります、リビングに来てください」
そう言うとドアの前にいた星はまたリビングに戻っていった。
「さて、行くか………」
何を言われるのか分からないが、取り敢えずアイツらの考えを聞かないとな………
「さて、それじゃあお前たちの考えを聞こうか?」
「私達は、レイと共に戦います」
「それは俺の話を聞いた上でって事だよな………?」
俺は怒りを隠せず、怒った口調になってしまった。
「そうだよ。でもね、僕たちは殺す覚悟をしたんじゃない」
「どういうことだ?」
「我らは別の覚悟をもって挑むという事だ」
別の覚悟………だと?
「うん、僕達はずっとレイと共にいたい。だからレイだけに危険な目を合わせるわけにはいかない。レイとみんなで笑って過
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