第66話 有栖家家族会議
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かでした。
「星はどうするのだ………?」
「わ、私は………」
『そうだこれ………』
『これは?』
『いいから開けてみな?』
『これって………』
『いつも頑張ってる星へのご褒美だ』
『えっ、でも………』
『いいから着けてみろって』
『おお、よく似合うじゃん』
私は首にかかった翡翠色のペンダントを手に取る。
あれからずっと着けているペンダント。
これを受け取った時、本当に嬉しかった………
初めて会った時からレイにはいつも迷惑をかけっぱなしで、何かしてあげたいと思ったから家事を始めた。
レイに褒められた時は嬉しかった。
更に喜んで貰いたいと思ってもっと頑張った。
そうか、私は………
「レイと共にずっと笑っていたいんだ………」
私達を助けてくれたレイ。
いつも私達の事を考えてくれるレイ。
怠け者でめんどくさがりなレイ。
優しくて、困った人をほっとけないレイ。
そんなレイが居なくなるのは絶対に嫌だ。
「私は………私もレイの力になりたいです!!」
私の覚悟は決まった………
ライ・・・
「私は………私もレイの力になりたいです!!」
星が覚悟を決めたように宣言する。
そうだよ、それでいいんだ。
アギトに言われて気がついたけど、難しく言われたからってそんなに難しく考える必要は無いんだ。
管理局が悪いことしてるからじゃない、アギトみたいな目にあってる人を助ける為じゃない。
僕はただ………
「大好きなレイの為に戦うんだ………」
その先に何があろうとも僕はレイの為に戦う。
これも立派な覚悟だよね、レイ?
夜美・・・
全く、ライに気づかされるとはな………
時々ライの事が羨ましく思えることがある。
いつもストレートで思ったことを言える素直さ、元気でみんなに好かれる性格、それに何より………
「………けしからん」
我だっていつかは………
っと、そんなことではない。
とにかく、
「我はまた出遅れた………」
レイを思う気持ちは誰にも負けていないと思う。
なのに、アギトやライの様にすぐに言えなかった………
すぐに言えなかった事が恥ずかしい。
星も我と同じ思いだったのだろう。
レイから貰ったペンダントを手に持っていた所を見てそう思った。
星も我と少し似ている。
思ったこと素直に言えないというところが………
いや、星は言えるな………
言えないのは我だ。
結局我はレイの事を好きだからと言えなかった。
ただ、ライに便乗してカッコつけて………
我が一番覚悟のない………
「我はなんて
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