第66話 有栖家家族会議
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に入れた魔法の力を使うために軽い気持ちで始めた傭兵だった。
だけど、管理局の魔導師として戦う事よりも多くの経験を得る事が出来た。
それは前の人生含め、良い経験だったと思う。
人を殺すことになったが後悔は無い。
「お前らにあるか?人を殺してでも成し遂げたいと思う覚悟が………」
「「「………」」」
3人は押し黙った。
「取り敢えずじっくり考えろ」
俺は立ち上がり、自分の部屋へと向かった………
星・・・
レイが部屋に戻ってから静かに時間だけが過ぎていく………
誰もがその場から動けずにいた。
「あのさ………」
そんな中、レイの席にいたアギトが口を開いた。
「アタシは零治に感謝してるんだ。零治が居なかったらアタシは一生モルモットのまま死んでたと思う。だからさ、零治のやってる事は正しいと思うんだ。アンタ達が零治の助けになってくれるんだったらとても嬉しい」
「でも………」
「我は………」
ライも夜美も何も言えなくなっています。
無論私もですが………
「覚悟があるかって聞いてたけど、そんなに気にする事か?アタシは大切な人が危険な目にあっているなら絶対に助けてあげたい。人を殺す覚悟とか、犯罪者になるとかそんな事どうでもいい。これも立派な『覚悟』なんじゃないか?」
そう言われるとそうかもしれません………
「まあ要するに難しく考える必要は無いと思うぜ。アタシは自分の気持ちに正直に進む。難しいことなんてアタシの頭じゃ考えたって出ないんだ。だったら進むだけさ。その先に人を殺すことになっても後悔はしない。だって………」
アギトは私達みんなの顔を見て、
「アタシは零治をロードとして一緒に歩む事を決めたんだ」
宣言するように言いました。
この子は本当にレイが好きなんだ………
私もレイの事が好きな筈なのになんだかそう思ってることが恥ずかしく思えてくる………
「あああああああ〜!!!僕も決めた!!何と言われようともレイを助ける!!覚悟なんてどうだって良い!!だってレイが好きなんだもん!!」
いきなりライが立ち上がって宣言するように叫ぶ。
「ライ、そんな簡単に………」
「だって、僕バカだもん!!難しい事言われたって理解出来ない。だったらアギトと同じようにレイの為に進むだけだよ!!その先に何があっても後悔するもんか!!」
言ってる事は単純で簡単な事です、ですがその姿が私はとてもかっこよく思えました。
「ふっ、バカはこれだから………」
小馬鹿にするように夜美が笑います。
「な、なんだと〜!?」
「だけど悪くない。たまには我もバカになろうか」
そう言った夜美の顔は、全て吹っ切れたように爽や
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