12-?
[2/2]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
、最近知ってね でも、事務所の中はみんなで掃除するから、触らないんだ。気を使っているんだな」
「そうなんですか あいつ、お嬢さん育ちなんだけど、そういうことは、しっかりと躾られてるんですよね お母さんがしっかりした人だから」
いつの間にか絢の話になっていたけど、神谷さんも絢のことを気に入っている様子なので、僕は悪い気がしなかった。
「もっと、話しますとね 2年になっても、机隣りだったんです。あいつ、髪の毛長かったから、よく、やんちゃな男の子に授業中でも引っ張られていたんです。だけど、先生に訴えるということもしないで、下を向いてるだけなんです。でも、今考えると、泣いていたのかもしれない。次の日から、束ねた髪の毛を前の胸のところに持ってきていた。その頃から、黒板も見ないで、小さな紙に絵ばっかり描いていたんです。成績も悪くなって、先生の質問にも答えられなくなっていってね。僕は、いつも、あいつのこと見ていたんだけど、6年間、何故か、隣の席多かったので、でも、6年の時、成績順に後ろから座るってことになって、たまらず、声掛けたんです。なんで、もっと頑張らないんだって そのことを、あいつは、初めて声掛けたみたいに言っているけど、僕は、入学の時から、ずーと 気になっていた」
「そうか よく、わかったよ 君達の想い 純粋だねえ ところで、君の夢に僕は何かしら、手伝うことが出来ると思う 漁協の人も知り合いがいるし、声掛けてみるよ」
「そう言ってもらえると助かります 今の仕事もおろそかに出来ないですけど あんまり、絢を引きずり込むのもなぁって 彼女は絵を描くことの大切さを子供達に教えるのが夢みたいですから 僕が、それをつぶしているみたいで」
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ