暁 〜小説投稿サイト〜
幻想甲虫録
白羽の子 ー預かりー
[3/4]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
ちてきた。その甲虫はアヌビスゾウカブト、マキシムスマルバネクワガタ、マンディブラリスミツノサイカブトだった。


霊夢「また誰かオズワルドをパートナーにして暴れてるの!?今度は誰!?」


叫び声を聞いて立ち直った霊夢。落ちてきたアヌビスたちを見て警戒する。


マキシムス「くそっ!何なんだ、あいつの強さとデカさは!」

マンディブラリスミツノ「あんなデタラメに強くてデカいオオクワガタがいるかよ!」

アヌビス「あのジジイクワガタに何ビビってんだお前ら!今日こそあいつを倒すって言ったのはどこのどいつだ!」

霊夢「あっ、こいつらこの前私たちに喧嘩売ってソウゴにコテンパンにされたチンピラじゃん」

魔理沙「私たちもこいつら知ってるぜ。わざとぶつかってきたのに私たちのせいにしやがった奴らだろ?」


その時だった。マンディブラリスミツノが巨大な何かにつかまれると同時に姿を消したのは。


ギルティ「き、消えた!?」

ソウゴ「上で羽音がするよ!?」


見上げると、マンディブラリスミツノがクワガタらしき甲虫の大顎に挟まれていた。
マンディブラリスミツノはここから抜け出そうと必死にもがいている。


???「どれ、一発決めてやろう!!『スーパーグリーンアロー』!!」

マンディブラリスミツノ「うぎゃああああああ!!」


クワガタらしき甲虫はマンディブラリスミツノをつかんだまま上空から落下し、地面に叩きつけた。
その衝撃で立っていられないほど地が大きく揺れ、地面にも大きな窪みができ、マンディブラリスミツノは宙を舞った後、地に倒れ伏した。


マキシムス「死ねぇぇぇぇぇ!!」

???「甘いわぁ!!『独楽』!!」

マキシムス「ホゲエエエエエエエエエ!?」


襲ってきたマキシムスの足に自身の大顎を引っ掛け、勢いよく回転させる。するとどうだろう、マキシムスはオモチャの独楽のように回転したではないか。
それをよそにクワガタはアヌビスに目を向けた。


???「腹ごなしに散歩していたが、こんな弱者が(オレ)の相手とは運動にもならぬ!メンガタとサビーといい、この轟天を打ち倒せぬとはまだまだ軟弱だなぁ!」


どうやら彼の名は轟天というようだ。彼の見た目だが、マンディブラリスミツノが言っていたように、種類はオオクワガタ。だがお前は本当にオオクワガタなのかと言いたくなるほどの見た目だった。
大きくたくましい体にディアボロみたく全身に刻まれた無数の引っ掻き傷、右の大顎より大きく発達した左の大顎。そして全ての足が他の甲虫に比べて極太かつ頑強。まさに化け物といってもいいような姿である。


アヌビス「バカにしやがってクソジジイがァァァァァァァァ!!」



[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ