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おっちょこちょいのかよちゃん
137 再会、そして合流
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「まるちゃん、仕方ないよ。行こう」
 かよ子はまる子の腕を掴んで引っ張った。
「そうだぜ、そういう決まりだから仕方ねえじゃねえか」
「うん・・・」
 皆は先へ進んだ。その場に一人の女性がいた。
「あ、お母さん、健ちゃん、かよちゃ〜ん!」
 隣人のおばさんの娘・羽柴さりだった。
「お姉さん、いたんだ」
「勿論」
「さり、はしゃぎすぎよ」
「このくらいどうって事ないじゃん」
 もう一人女性がいた。さりの姉のありだった。夫の悠一もその場にいる。
「ありや悠一君もいるのね」
「こ、こんにちは」
 かよ子は礼をした。
「かよちゃん、久しぶりね」
「うん」
「皆、来てたのね」
「久しぶり・・・です」
 また別の女性と女子高生が一名、現れた。
「ゆりちゃん、光江ちゃん」
 さりとありの姉・ゆりと彼女の家の隣に住む鷺森光江だった。
「他にも沢山来てるね」
「ああ・・・」
 杉山は素っ気ないような素振りだった。大野と喧嘩している影響もあるのだが。
「かよちゃん、大野君と杉山君って子、なんか離れてるわね」
 さりが聞いた。
「うん、喧嘩しちゃって・・・。大野君が四月から東京へ転勤になっちゃうんだ・・・」
「そうなの・・・。何か悪い感じで来ちゃったみたいね・・・」
「うん・・・」
 その時、また別の女子が現れた。
「あらっ、かよちゃんっ!!久しぶりっ!」
 そこには杯の所有者・安藤りえがその場にいた。彼女の母親やその友人と思われる女子が二名いる。
「りえちゃん!」
「あら、こんなに友達がいるのね」
「かよちゃん、その子は・・・?」
 すみ子が誰なのか気になった。
「ああ、東京に住んでる安藤りえちゃんだよ。異世界の杯を持ってるんだ。りえちゃん、私の隣町に住む友達だよ」
「宜しくね。こちらは私の学校の友達よ」
「宜しく・・・」
 りえは友達の鈴音とみゆきをかよ子達に紹介した。一方のすみ子達も挨拶をした。
「おい、お前、三河口じゃねえか!」
 一人の男子高生がかよ子達の所に寄って来た。
「お前は確か・・・」
 三河口はその男子とは面識があるようだった。
「三河口君、知り合いなの?」
 奏子が聞く。
「ああ、小学校の頃の友人、湘木克也(しょうぎかつや)だよ。お前も異能の能力(ちから)があったのか?」
「ああ、この斧を持ってんだ。こいつで水に火、木の三つを自在に操る能力があるんだ」
「ほう」
「お前は小学生の頃、なんだかんだで暴走してたけど、今は落ち着いていそうだな」
「ああ、清水に来て変わったんだよ。実はあの時俺が暴れたのは能力の暴走によるものだったんだ」
「そうか、俺もそんなんだと思ったよ」
「でも、今は無闇に暴走する事はなくなったよ。おばさんの家に来た影響もあるかな」

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