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幻想甲虫録
奥義、魂魄流六道断絶楼命断
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た………!」


倒れたルリッドを見た妖夢は震えていた。


妖夢「よ……よかったぁ!よかったですぅ、ソウトウさぁん!!もしあなたがバラバラにされてたらと思うと……私………私………!!」

ソウトウ「おいおい泣くんじゃない。恥ずかしいだろ」


勝ったことと生きていたことの嬉しさで駆けつけ、抱きつくと同時に泣きじゃくった。
それを見たヘルクスは表情が緩んだ。だがすぐにルリッドを見て睨みつけると、すぐに彼の前に無言で立ちはだかる。


ヘルクス「……………」

ルリッド「兄者……吾輩は……さっきの負けを認めとらんぞ………貴様らを超えるためにも……技屋に大金を払ってでも………絶対………うぐ………」

ヘルクス「……………」

ルリッド「何とか言ってくれ兄者………ソウトウ、次に会った時は今度こそ貴様を………」


おぼつかない足取りで立ち上がり、千鳥足でヘルクスたちの前から立ち去るルリッドであった。


ヘルクス「……………(あのまま帰りがけにディアボロに殺されなければいいが………)」










そのルリッドだが、帰り道、ソウトウに負けた腹いせで小石を角で弾いていた。


ルリッド「技屋さえ……シグルドさえいれば吾輩は……!」



ズポッ



ルリッドは気づいていないが、彼が通ったのは団子屋の前。今ザミーゴがかき氷を食べている場所。
強く弾かれた小石が運悪くザミーゴが食べているかき氷に埋まってしまった。


ザミーゴ「………おい」


氷カップを横に置き、小石を飛ばしたであろうルリッドを凍てつくような目で睨みつけるザミーゴ。


ルリッド「な、何だ?」

ザミーゴ「………俺のかき氷台無しにしたのお前かァァァァァァァ!!!」


ザミーゴの咆哮にルリッドは恐怖のあまり後ずさった。
しかしそれだけではない。ザミーゴが羽を広げたかと思うと、後方に空高く舞い上がった。高速できりもみ回転しながらルリッドに突撃するが、ルリッドはあり得ないものを見た。
きりもみ回転しているザミーゴがどういうわけか冷気と氷に包まれていたのだ。


ザミーゴ「カチコチに凍らせてやる!!『ブリザードシェル』!!」

ルリッド「うわらば!!」


その威力は砲弾並だった。ルリッドはかなり遠くまで吹き飛ばされた。
そればかりでは飽き足りないのか、吹き飛ばされたルリッドの前まで高速で飛ぶザミーゴ。ルリッドを動けないように前からガッチリと挟んだ。


ルリッド「ま、待て!待ってくれ……!吾輩……貴様に何か恨まれるようなことしたか!?」

ザミーゴ「俺のかき氷に石入れたお前が悪いんだからな。じっくりと弱らせてやるよ」


鎧丸のスー
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