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幻想甲虫録
青黒く青白い弟
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押さえ込むように引きずった。


ケイジロウ「『ク゛ロ゛ス゛ダ゛イ゛ブ゛』ゥゥゥゥ!!」


ケイジロウが最も得意とするハサミ技『クロスダイブ』が決まり、藍もスペルカードを取り出す。


藍「ケイジロウ、危ないから離れろ!式輝『狐狸妖怪レーザー』!!」

ケイジロウ「危なっ!?」


周囲に放たれる無数の赤と青の光線。ケイジロウは危うく当たりそうになり、ギリギリでかわした。
2匹の甲虫で唯一逃れられなかったのはクロスダイブを食らって動けないルリッドである。


ルリッド「ぬああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!?」


藍の光線を食らったルリッド。周囲が爆風に包まれる。


藍「やったか!?」


まだだった。煙の中からボロボロになったルリッドが姿を現した。


ルリッド「ウガァァァァァァァァアアアア!!図に乗りおってぇ!!何度八雲の式の援護攻撃を!何度八雲の式のスペルを食らったと思ってるのだァ!!」


あれだけのダメージを受けたにもかかわらず、立ち上がるなり咆哮をあげた。


ケイジロウ「なんてタフなんだ……やはりあいつの血を受け継いでるからか?」

藍「あいつ?……ああ、冬の妖怪をパートナーとしている侍をライバル視してる奴か」

ルリッド「吾輩が逮捕されたら誰が吾輩の相手をしてくれると思ってるのだァ!!」

藍「ッ!?ケイジロウ、危ない!」

ケイジロウ「え?」


気づけばケイジロウは空中へ弾き飛ばされていた。豆のように小さく見える藍、羽ばたきながら迫り来るルリッド。
ケイジロウに追いついたルリッドは飛びながら何度も彼に体当たりし、何度も彼を弾き飛ばす。そしてとどめと言わんばかりにケイジロウをつかみ、地面にまっしぐら。


ルリッド「死にさらせ!!『アンタエウスインパクト』!!」



ズドオオオオオオオオン



ケイジロウ「ゴバァ!!」

藍「ケイジロウ!!」


地面にクレーターができるほどの威力でケイジロウは叩きつけられた。


ルリッド「次は………貴様だァ!!」

藍「ぐっ!?」


藍に目をつけたルリッドは頭角と胸角で彼女を挟み込む。
だが挟まれたのは藍だけではない。ケイジロウも巻き込まれるように挟まれていた。


藍「この…離せ!」

ルリッド「ぬぅぅん!!オォラァァァァ!!」

藍「いやああああああああああ!!」

ケイジロウ「ぐああああああああああ!!」


力任せに持ち上げられ、力任せに遠くまで放り投げられた。
藍とケイジロウは橋を飛び越え、そのまま川の中へ。



ザッパアアアアアアアアン



ルリッド「フン!八雲の式も警察虫も口ほどに
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