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レーヴァティン
第二百十二話 急襲その十二

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「決戦となれば」
「そこでだね」
「敵軍、連合軍を徹底的に叩いてやる」
「殲滅するね」
「そうした圧勝さ、そしてな」
 久志はさらに言った。
「三国を帝国にまともに戦えない様にしてやる」
「騎士団にとっては最後の戦いだしね」
 清音が言ってきた。
「騎士団はここで負けたら」
「もう降伏するしかないな」
「そして王国と連合王国は主力を送ってきている」
「その主力が殲滅されるとな」
 久志は今度はジャガイモ丸茹でにして皮を剥きその上にバターを乗せたものを食べた、バターは茹でられたジャガイモの熱で溶けている。
 バターで味付けされたジャガイモをフォークとナイフで切ってフォークで口の中に運びつつさらに言った。
「もう二国はな」
「帝国に正面から対する戦力はないわ」
「そうなるな」
「両国も騎士団と同じで」
 清音はさらに話した。
「戦うならね」
「堂々と戦場で戦うかな」
「籠城するわ」
「ゲリラ戦は挑むタイプじゃないな」
「両国共ね」
「だったらな」
 その両国の戦の仕方ならとだ、久志は言った。
「もうな」
「決戦で両国の戦力も殲滅したら」
「両国とは楽に戦えるな」
「そうなるわ」
 間違いなくとだ、清音はザワークラフトを食べながら答えた。
「間違いなくね」
「そうだな、じゃあな」
「ええ、いいわね」
「殲滅する為にどんどん仕込んでな」
「そうしてね」
「決戦のその場でな」
 まさにそこでというのだ。
「三国の戦力を殲滅するな」
「次の戦の為に」
「ただ勝つんじゃない」
 それに留まらずというのだ。
「その戦力をな」
「殲滅させるわね」
「殺さなくてもいい」 
 久志はそれはいいとした。
「敵の戦力をなくす」
「そうすることね」
「捕虜にしてもいい、兎に角な」
「敵の戦力をなくすという意味で」
「殲滅するな」
 そうするというのだ。
「いいな」
「それではね」
「ああ、敵が来れば退路も断つ」
「そうして」
「そしてね」
 そのうえでというのだ。
「勝つわ」
「そうね、ぞれでは」
「作戦を立てていこうな」
「これからの軍議で細かく」
「そうしていこうな、まああれだ」
 ここで久志は笑ってこうも言った。
「人は肉食ってるうちは負けないさ」
「それは何でか」
「肉食くと力が出るしな」
 久志は美奈代に今度はワインを飲んで述べた。
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