第一章
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家族への無限の愛
カナダのオタワ郊外スティッツビルに住んでいるムーア家の面々は家に一匹だけ戻ってきた家の愛犬のクローバー、マレンマ=シープドッグのミックスで白い雄犬の彼が戻ってきたのを見て首を傾げさせた。
「あれっ、クローバーだけか?」
「ヘイリーはどうしたの?」
家の父と母はクローバーを見て首を傾げさせた。
「一緒にお散歩に行ったのに」
「どうしたんだ?」
「ワンワンワン!」
見ればクローバーは二人に必死に鳴いている、それを見てだった。
母は怪訝な顔になって夫に言った。
「まさかと思うけれど」
「ヘイリーに何かあったか」
「ええ、クローバーだけで戻って来るなんて」
それこそというのだ。
「普通ないから」
「散歩の時はいつも僕達と一緒だからな」
「そんな子だから」
「そうだな、来て欲しいって感じだしな」
「すぐに行きましょう」
「そうしよう」
夫は妻の言葉に頷いた、そしてだった。
二人はクローバーについていくことにした、クローバーは二人が動くのを見るとすぐにだった。
家の外の道彼の散歩道を急いで進んで行った、そして二人はその後をついて行くと。
そこで二人の娘のヘイリー小柄で濃い茶色の髪の毛を伸ばした面長の彼女が倒れていた、そこには救急車がもういた。
「ヘイリー、どうしたんだ!」
「何かあったの!?」
「まさか発作か」
「この娘てんかんだから」
「どうも発作が起こったらしくて」
救急車の周りにいる救急員の一人が言ってきた。
「それで」
「そうですか」
「だからですか」
「最近ずっとなかったのですが」
「急にですか」
「それなんですよ」
ここでスーツの男が二人と共にいるクローバーを見つつ話してきた。
「私が運転している車の前に出て来て」
「そしてですか」
「そのうえで」
「必死に吠えてきて。彼女を見ながら」
そうしてきたというのだ。
「倒れていたんで彼女を助けて欲しいと思って」
「それで、ですか」
「救急車は」
「私が呼びました」
「もう大丈夫です」
救急員が言ってきた。
「後は病院に連れて行きます、そしてすぐに来られたので」
「娘は大丈夫ですか」
「そうですか」
「はい、安心して下さい」
こう二人に言ってヘイリーを救急車で病院に担ぎ込んだ、クローバーの働きもあってだった。
ヘイリーは無事だった、久し振りの発作だったが何もなかった。そのうえで。
無事に退院して後は何もなかった、それで友人と共にアルゼンチンのブエノスアイレスに旅行に行った時も穏やかだったが。
ラプラタの街でで小さな子と一緒にいるラブラドールを見て友人に言った。友人も彼女のてんかんとクローバーが彼女にしてくれたことを知っている
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