第七百三十八話 キューバの近くの海は
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第七百三十八話 キューバの近くの海は
冒険は普通にギリシアとかで発掘するだけではありません。他にも秘境に飛び込んでそこでお宝を探し出すこともあります。むしろこちらの方が本当の冒険なのかも知れませんが。
「まあ俺の近所の海も大概危ないけれどな」
「そうなんか?」
「大蛸出るらしいで」
いきなりとんでもないものが出て来るようです。
「それこそな。何十メートルのがや」
「御前の国の周りはそんなえげつないのがおるんか!?」
これは洒落になりません。普通の蛸なら美味しくいただけますが何十メートルともなると流石にそうはいきません。というかこちらが食べられてしまうレベルです。
「ジョーズだけやないんかい」
「他にも恐竜が出るって噂があるな」
おまけに大蛸だけではありませんでした。
「それで昔アメリカの奴の少年四人が襲われたとかそれより前には海軍が出る位の騒ぎがあったらしいしな。まあどっちもホンマかどうかわからへんけれどな」
「何かえげつない話あるなあ」
スペインもこれには流石にびっくりです。
「昔中南米を探検した時のことを思い出したで」
「あの時恐竜に会わへんかったんか?」
「んっ!?そういえば」
ここでスペインは昔のことを思い出してみました。そうして何となく思い出したのは。
「結構おったような気がするわ。海でも見たような気がするしな」
「そやろ?何だかんだ言っておるもんみたいやで」
「みたいやな。何かお宝よりも気になるもんがあるな」
冒険をしていると時としてそうした存在に出会うこともあるようです。世の中わかっていないことはまだまだ多くあります。
第七百三十八話 完
2009・5・14
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