第三章
[8]前話
「ニャオン」
「ミャウン」
「雄はトニー、雌はシェパでね」
「仲がいいわね」
「夫婦なのよ」
「そうなのね」
「ええ、それでね」
クリスティーナはさらに話した、見ればトニーと呼ばれた雄猫の顔には少し縞模様がありそれが特徴になっていた。
「もう一つあるの」
「もう一つ?」
「子供達がいるの」
こう言うとだった。
「ニャ〜〜〜」
「ナァ〜〜〜」
「ニャンニャン」
「ミャオン」
「ナア」
すぐにだった。
三匹の黒猫と白猫とグレーの猫が一匹ずつ五匹の猫達が出て来た。
そしてだ、クリスティーナに身体を摺り寄せてきた。
「三匹は雄でポール、ジョン、リンゴっていうの」
「そうなのね」
「それで白猫は雄でジョージ、グレーは雌でダイアナよ」
そうした名前にしたというのだ。
「二匹を保健所で保護した時にずっと一緒にいたから夫婦ってわかって」
「それで貴女が家族に迎え入れたのね」
「主人と話してね、そうしたら」
「妊娠していたのね」
「そうだったの」
シェバがというのだ。
「それで産まれたけれど」
「そのまま家族に迎え入れたのね」
「だってトニーとシェバは夫婦で」
そしてというのだ。
「二匹がうちの家族だからね」
「子猫達もなのね」
「家族よ、二匹がずっと一緒にいるなら」
「子供達も」
「一緒よ、そちらの子達も一緒なら」
「こちらの子達もなのね」
「一緒よ、そういうことよ」
クリスティーネはシルヴィアに笑顔で話した。
「二匹が一緒なら私達も一緒で」
「子猫達もなのね」
「そういうことよ」
「わかったわ、じゃあこれからも一緒にいてね」
「そうさせてもらうわ」
クリスティーネは笑顔で応えた、そしてだった。
シルヴィアは彼女と話しそのうえで仕事を終えると地元に帰った、そうして多くの生きもの達を助けていった。その活動の中で離れない猫達の絆をいつも胸に置いていた。そのうえで活動を続けるのだった。
猫の絆は永遠 完
2021・7・21
[8]前話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ