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幻想甲虫録
かませ虫のDEAD END
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負傷したリリカと日花の元に寄り、安否の確認のため声をかけた。


フォルテ「おい日花、リリカ、生きてるか?しっかりしろ」

日花「ヘヘ……ちょっと…無茶しすぎちゃったよ……」

リリカ「私も……なんとか大丈夫……」

フォルテ「ならよかった…命に別状がなくて何よりだ。さあ、帰ろう。今夜はカレーだ、姉さんたちが腹空かせて待ってるぞ。立てるか?」

リリカ「ご心配なく………」

日花「奏の奴『お腹空いたよー!!』ってスッゲェ騒いでるだろうなぁ……」










その頃、敗走したメンガタとサビーだが、香霖堂のシグルドに頼んで新しい技を手に入れようとしていた。日花のように究極必殺技を使えられるようになれば勝てるかもしれないと思ったのだろう、求めていたのは『スーパーローリングスマッシュ』と『スーパーダイシャリン』だった。
サビーを外で待たせ、メンガタが鼻息荒く扉を乱暴に開け、店内に入る。


和長「いらっしゃいませー」

メンガタ「おい!!技屋はどうした!!シグルドのおっさんはどこだ!?いつもここにいたじゃねぇか!!」

霖之助「ああ……彼なら住み込みで仕事してるけど、移動販売に行ったっきり帰ってきてないよ」


机に置かれたサクランボの形をした紙にはこう書かれている。



【店内にてご用がある方は移動販売が行われていない日に】



メンガタ「ざけんな!!あいつがいねぇと困るんだよ!!俺たちには新しい技が必要なんだ!!『スーパーローリングスマッシュ』と『スーパーダイシャリン』を出しやがれ!!」

和長「新しい技かぁ……そんなこと言われてもこっちが困りますよ。えっと、メンガタさんだっけ?あなたカルシウム足りてないんじゃないですか?牛乳あげますから、それ飲んで落ち着いてくださいな」

メンガタ「もういい!!」

和長「ありがとうございましたー」


乱暴に扉を閉めて出ていった。その様子を見ていた霖之助はため息をついた。


霖之助「やれやれ…彼にはビタミンも摂取してほしいんだけどね……」


香霖堂を出たメンガタだったが、店から出るなりすぐに異変を感じた。
誰かに連れ去られたか?サビーがどこにもいないのだ。


メンガタ「サビー?おい、サビー!?どこ行きやがったあいつ!」


その時だった。闇の奥深くから悲鳴が聞こえてきたのは。
だがその悲鳴はサビーのものではない。もしかすると人間か?メンガタは悲鳴が聞こえた場所へすぐさま向かうことにした。





これが彼を巻き込む悲劇とは知らずに。










メンガタ「確かこの辺だよな?悲鳴が聞こえたのって………」


辺りを見回すと、ふとあ
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