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幻想甲虫録
かませ虫のDEAD END
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サビー「や、ヤバイ…どうしよう……こっち来たよ……!」

メンガタ「………ち、チクショォォォ!!こうなったらやってやらぁ!!サビー、もうヤケクソだ!!ヤケクソであいつらをぶっ殺すぞ!!」

サビー「え゛!?え゛え゛え゛え゛えええええええええええ!?」


準備が整っていないことを機会に、フォルテは地中に潜って姿を消した。まるでリリカと日花を探しに行く時と同じように。
そして突然現れた時と同じように地中から飛び出し、サビーを吹き飛ばした。


フォルテ「『サブマリンアタック』!!」

サビー「アラァァァァァァァァァァ!?」

フォルテ「いちいちオーバーなんだよ、かませ犬が……いや、虫だからかませ虫か」

サビー「こ、このぉ!」


羽を広げ、ダンガンを食らわせようとするが、真っ先に突撃したのはフォルテだ。


フォルテ「遅い。『サイクロンホイップ』」



ブォンブォンブォンブォンブォン



サビー「ギニャアアアアァァアァアア!!目が回るゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!」


相手を軸に懐に入り、竜巻のように回転する技『サイクロンホイップ』。サビーが目を回したのを確認すると、そのまま放り投げた。
宙を舞い、なす術もなく地に落ちるサビー。彼が翻弄されている一方でも日花はメンガタと対峙していた。
あれだけのダメージを受けたにもかかわらず、メンガタの攻撃を何度もギリギリでかわしている。


メンガタ「動くのがやっとなくせに、ちょこまかちょこまかと俺様をバカにしやがって!」

日花「元はと言えばお前らがリリカをあんな目に遭わせやがったんだ………覚悟はいいか?俺っちはできている!!」


目をカッと大きく見開き、次の攻撃に備える日花。


メンガタ「ほざけ!!『サイド』―――――」

日花「『アクセルグライド』!!」


メンガタが放とうとしたサイドロックボムをアクセルグライドでかわし、円を描くようにメンガタの様子をうかがう。
背後に回ったところで飛び上がり、上から挟み込んで地面にねじ込んだ。


メンガタ「ゴヘェ!?」

日花「さあ、立てよド三流!お前らは戦いを舐めてるから言っても無駄かもしれねぇけど……フォルテが言ってた『誇ってもいい』、俺っちの務め『リリカを守る』…そうさ、負けて何が悪い!負けたからこそまた戦う時、次は勝つと信じれば必ず勝てるんだ!!リリカは誰にも殺させない!俺っちのリリカを守る気持ちがある限り、俺っちの不屈の炎は無限大だ!!」

メンガタ「笑わせるな!!戦いごっこと友情ごっこなら向こうで仲良く遊んでやがれ!!『ランニング』―――――」

日花「『ヘッドスピンラッシュ』!!」

メンガタ「ガダァァァァァ!?」

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