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ら見さしてもらっていたんだ。会社の門の外で、車から降りて、その去っていくタクシーに向かって、お辞儀をしていたし、歩いてきて、ウチの玄関に入る時にもお辞儀をしていたよね。礼儀正しいし、お会いした時も、眼を見て、びっくりした。キラキラした眼でワシを真っ直ぐに見つめて。その時に決めたんだ。絶対に来てもらおうってな」
「ありがとうございます。一生懸命、働きます。なんでもしますから・・。私、うれしいです」
「そうか 良かった。こんな会社じゃぁ、断られるかと思ったから よろしく、お願いします」
社長さんは、握手をしてきた。ごっつい手、そういえば、私、男の人の手って、お父さんと、最近では、モトシとしか握ったことなかった。それ思ったら、少し、恥ずかしかった。たぶん、顔が紅くなったのだろう
「あっ すまない ついな おぉーい 房子 本町さんが、ウチに入ってくれるそうだ」と、バツが悪かったのか、キッチンに向かって、声を掛けていた。
「あら そう 良かったわね こんな可愛い人が、来たら、男どもが大騒ぎね」と、奥さんが寄ってきて言ってくれた。
「あっ すみません 私、手伝わせてください」
「いいのよ まだ この人の相手しててくださいな うちは、娘居なかったから、きっと楽しいのよ ねえ、あなた ビール飲みます?」
「そうだな 祝杯だ 絢さんも飲むか」
私は、断ったが、コップも用意されて、継がれいてた。ダメだよ、私、直ぐ酔っぱらっちゃうんだからと言い聞かせ、口をつけなかった。
誠一郎さん達が来た。男の子が社長さんのもとに走ってきた。
「おぉ 開君 元気だのう お姉さんに挨拶できるかな」
男の子がモジモジしていたら、
「妻の郷子です よろしく」と、挨拶してきた。私も返していたら
「誠一郎 絢さんな 入ってくれることになった」と社長さんが言った。
「そーですか 良かった 僕は、素直だから、飲み込みが早くて、優秀な人だと思っていたから」
その時、郷子さんが「お母さん これでいいかしら」と白い花柄のワンピースを見せていた。
私、別室に案内されて、そこで着替えた。フレンチ袖のワンピースで涼しかった。それまで、暑かったから。部屋に戻ると
「可愛いわね 私の若い頃みたい」と郷子さんが言っていたが
「そうだね 君も若い頃は、こんなだった」と誠一郎さんが言ってしまった。
「それは、どういう意味 こんなのにしてしまったのは、あなたでしょ」と
「絢さん じゃぁ こっち来て、手伝って」と奥さんから呼ばれた。郷子さんが、前掛けを持ってきてくれて、一緒に食事の準備をしてくれた。お肉はガスコンロの上に網状の鉄板で焼いていた。その他にも、炒めたサラダを作ったり、見
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