第十一幕その十
[8]前話 [2]次話
「それなら」
「ええ、本当にすぐにね」
「こちらに来てくれますか」
「そうなるわ、だからね」
それでというのです。
「楽しみにしていてね」
「わかりました」
将軍はオズマに満面の笑顔で答えました。
「それでは」
「飛行船は便利よね」
オズマは皆が乗っているというそちらのお話をしました。
「本当にね」
「ええ、気球もいいけれどね」
ドロシーも答えました、二人共今はムニエルを食べています。
「飛行船は大勢の人が乗れるから」
「いいのよね」
「それで乗り心地もいいから」
「素敵なのよね」
「まさに空のお船ね」
「それが飛行船ね」
「空の旅も楽しめる」
そうしたというのです。
「素敵な乗りものよ」
「それが飛行船ね」
「僕達も乗せてもらったことがありますけれど」
カルロスは今度は生ハムを食べています、そうしながらドロシーに言いました。
「本当にです」
「素敵な乗りものよね」
「あの時の旅は忘れられないです」
こう言うのでした。
「本当に」
「そうよね」
「あの時の旅も素敵だったわ」
「オズの国では色々な旅をしてきたけれど」
「飛行船の旅もよかったよ」
ナターシャ達四人も言います。
「その飛行船に乗ってなんて」
「皆さん楽しんでるだろうね」
「そうしながらこちらに来てくれる」
「凄くいいね」
「全くだね、何ていうか」
さらに言うカルロスでした、生ハムを食べながら。
「僕達もまた飛行船に乗りたくなったよ」
「うん、こうしたお話をしていると」
「そうなってきたね」
「どうにも」
「あの時のことを思い出して」
「機会があればまた乗れるよ」
五人に臆病ライオンが言ってきました、その飛行船に乗っての旅の時に一緒であった彼が。
「その時を楽しみにしていようね」
「そしてだね」
「今は今の楽しみを満喫する」
「そうすればいいね」
「その楽しみのことを期待しながら」
「そのうえで」
「そうしようね」
こう五人に言うのでした、とても大きなソーセージを食べながら。
「是非ね」
「うん、それじゃあね」
「今はこうして飲んで食べて」
「美味しい思いをして」
「それで楽しんで」
「満足しよう」
「皆でね、しかし今回も」
実にとです、臆病ライオンはさらに言いました。
「面白かったね」
「そうだね」
「楽しい旅だったよ」
かかしと樵が応えました。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ