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オズのジンジャー将軍
第十一幕その十

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「それなら」
「ええ、本当にすぐにね」
「こちらに来てくれますか」
「そうなるわ、だからね」
 それでというのです。
「楽しみにしていてね」
「わかりました」 
 将軍はオズマに満面の笑顔で答えました。
「それでは」
「飛行船は便利よね」
 オズマは皆が乗っているというそちらのお話をしました。
「本当にね」
「ええ、気球もいいけれどね」
 ドロシーも答えました、二人共今はムニエルを食べています。
「飛行船は大勢の人が乗れるから」
「いいのよね」
「それで乗り心地もいいから」
「素敵なのよね」
「まさに空のお船ね」
「それが飛行船ね」
「空の旅も楽しめる」
 そうしたというのです。
「素敵な乗りものよ」
「それが飛行船ね」
「僕達も乗せてもらったことがありますけれど」
 カルロスは今度は生ハムを食べています、そうしながらドロシーに言いました。
「本当にです」
「素敵な乗りものよね」
「あの時の旅は忘れられないです」
 こう言うのでした。
「本当に」
「そうよね」
「あの時の旅も素敵だったわ」
「オズの国では色々な旅をしてきたけれど」
「飛行船の旅もよかったよ」 
 ナターシャ達四人も言います。
「その飛行船に乗ってなんて」
「皆さん楽しんでるだろうね」
「そうしながらこちらに来てくれる」
「凄くいいね」
「全くだね、何ていうか」
 さらに言うカルロスでした、生ハムを食べながら。
「僕達もまた飛行船に乗りたくなったよ」
「うん、こうしたお話をしていると」
「そうなってきたね」
「どうにも」
「あの時のことを思い出して」
「機会があればまた乗れるよ」
 五人に臆病ライオンが言ってきました、その飛行船に乗っての旅の時に一緒であった彼が。
「その時を楽しみにしていようね」
「そしてだね」
「今は今の楽しみを満喫する」
「そうすればいいね」
「その楽しみのことを期待しながら」
「そのうえで」
「そうしようね」 
 こう五人に言うのでした、とても大きなソーセージを食べながら。
「是非ね」
「うん、それじゃあね」
「今はこうして飲んで食べて」
「美味しい思いをして」
「それで楽しんで」
「満足しよう」
「皆でね、しかし今回も」
 実にとです、臆病ライオンはさらに言いました。
「面白かったね」
「そうだね」
「楽しい旅だったよ」
 かかしと樵が応えました。
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