第十一幕その八
[8]前話 [2]次話
「そうすればいいわ」
「そうですか、それじゃあです」
「そうさせてもらいます」
「これはというものを食べさせてもらいます」
「これからそうします」
「ドロシーさんの言われる通りに」
「いや、凄いですね」
シュガーも言いました。
「どれも美味しそうです」
「皆も食べてね」
「僕達もですか」
シュガーはドロシーに聞き返しました。
「これを食べていいんですか」
「勿論よ」
「それじゃあ」
メイプルはドロシーの返事を受けて頷きました。
「そうさせてもらいます」
「遠慮なくね」
「オズの国では遠慮は無用」
杏仁はこの言葉を出しました。
「そういうことですね」
「その通りよ」
「では僕達もいただきます」
レモンも言いました。
「そうさせてもらいます」
「是非そうしてね」
「それでは今から」
ビスケットは尻尾をぱたぱたと振ってドロシーに応えました。
「頂きます」
「何を食べるのかも迷わずに」
桜はドロシーのその言葉を言いました。
「いただきますね」
「そうしてね」
「迷うのは駄目ですしね」
ふわりも尻尾をぴこぴことさせています。
「目に入ったものをいただきます」
「ええ、皆でそうしましょう」
「では僕はステーキを」
サフランはそちらをと言いました。
「いただきますね」
「ええ、好きなものをそうしてね」
「では僕はミルクを」
ワインはこちらでした。
「それをいただきます」
「ええ、皆好きな者を食べてね」
ドロシーも言ってでした、皆で食べるのでした。そしてでした。皆でいただきますをしてそれからでした。
皆それぞれ好きなものを食べはじめました、そこでです。
かかしは将軍のお父さんとお母さんに尋ねました。
「貴方達はこれからだね」
「はい、娘達と一緒に住んで」
「そうして働いていきます」
お二人はそれぞれサラダとフライを食べながら答えました。お二人共穏やかでとても優しそうな感じです。
「家の畑は他の人に譲りましたし」
「後はこちらで」
「そうするんだね、頑張ってね」
是非にと言うのでした、かかしも。
「皆と一緒に」
「私達もです」
「そうさせてもらいます」
今度はご主人のお父さんとお母さんが言ってきました。こちらの人達は結構粋で恰好のいい雰囲気です。ステーキとムニエルを食べています。
「是非共」
「私達も家の畑は譲りましたし」
「この果樹園は広いからね」
かかしは自分も実感していることを言いました。
「本当に皆で頑張らないと大変な場所だよ」
「実は僕達もそう思っていたんです」
「前からでした」
ご主人の従弟さんと奥さんはまだ十代といった感じです、とても若くてスパゲティとソーセージをそれぞれ食べています。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ