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ヘタリア学園
第七百三十四話  作戦中は

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第七百三十四話  作戦中は
 かくしてチームのサブリーダー兼参謀になったレナータ、ですが参謀といいましてもあまりすることはありませんでした。
「あれ、私が特に言わなくてもやっていけてるの」
「いけてるっちゅうか平和にやっていけとるわ」
 スペインは明るく笑って彼女に答えます。
「俺等のチームって結構和気藹々ってしとるしな。平和やったら特にあれこれ考えて動く必要もないみたいやな」
「チームの雰囲気って大事なのね」
「まあスウジクチームみたいに特攻とかは考えへんでええからな」
 日本の悪い癖です。窮地に陥ると玉砕戦術をすぐ主張しだします。いつも台湾がそれに賛成して大変なことになってしまうことが常なのです。
「あと作戦行動中はや」
「お掃除とかの間よね」
 このチームではそうした時を作戦行動と言うのです。この辺りは結構格好をつけていたりします。あまり意味はないような気もしますけれど。
「その時に何かあるの?」
「あれや。それぞれのコードネームで呼ぼうで」
 こうレナータに対して提案するのでした。
「例えば俺はレッドで御前がピンクや」
「あっ、それって格好いいわね」
 レナータはスペインの言葉を聞いて頷きます。
「それじゃあ皆その名前でね。格好よくね」
「そや。冒険は格好ええものやからな」 
 スペインににこにこと笑って言います。
「やるとなったらとことん格好よくやりたいしな」
「そうよね。そうか、ピンクかあ」
 レナータは自分のカラーについて思うのでした。
「いいじゃない。色で呼び合うのよ」
「ほな決まりやな」
 こうして作戦行動中の呼び方も決まるのでした。このチームもかなりいい感じになってきているようです。


第七百三十四話   完


                             2009・5・12

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