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幻想甲虫録
死神甲虫オズワルド
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ような光景だった。鎧凰丸も思わず唖然とするほどだった。
オズワルドが何を思ったのか、自身のパートナーの指を大顎で引きちぎったのだ。地に落ちる指、傷口から噴き出す血。


オズワルド「………『バーニングバースト』」


それだけでは飽き足らず、鎧凰丸に決めようとして決められなかったダゲキ技『バーニングバースト』で夫を何度も殴り、最後の気合いの一撃で別の建物に叩きつける。


夫「貴様ァァァァァァアアアアアアアア!!!何の真似だぁ!!!この俺を裏切るつもりかぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

オズワルド「裏切る?フン、寝言は寝てから言え。お前に拾われた時から一度も主だと思ったこともなければ、パートナーと認めたこともない。せいぜいお前はただのケダモノ、歩く粗大ゴミ……いや、『道端にへばりつく牛の糞のようなゴミ』としか思ったことがないな」

夫「ゴミ!?役立たずのグズ野郎の分際で俺を粗大ゴミやら牛の糞だと!?」


睨みつける夫を無視し、オズワルドは鎧凰丸に近づくと、こう言い残して飛び去っていった。


オズワルド「礼は言わんぞ、鎧凰丸。後はお前たちの好きにするがいい」


オズワルドを失った夫は霊夢たちを憎悪の目で睨みつけながら、奇声を混じらせながら襲いかかってきた。


夫「クソがクソがクソがァァァァァァァァァァ!!!俺の人生を狂わせやがってェェェェェェェェェェ!!!テメェらまとめて地獄に落としてやるァァァァァァァァァァァァァァ!!!!」

鎧凰丸「救えん男だ………『コンプリートスマッシュ』」

夫「#Ω◎※▲Σ〆℃*■仝%∴〓∞☆¥£α×□ω$々@ゞ§;≠⇔○♪♂±♭⊥∋∬‡凵縺「●ŧ≒∧¢∠∇∃¶!!!!!」


野球の満塁ホームランのごとく敵を吹き飛ばすダゲキ技『コンプリートスマッシュ』。鎧凰丸に角で吹き飛ばされた夫はどこかへ消えてしまった。










さて、夫が飛ばされた場所は竹林。鎧凰丸とオズワルドに対する憎悪を抱え、何度も地面を殴っていたが。


ウスバクワガタ「…………」

夫「何だぁテメェ!!俺が悔しがってるのがそんなにおかしいか!!」


黒い布を身にまとったウスバクワガタに睨まれ、自分の憎悪をぶつけようと殴りかかろうとしていた。
だが突然その手を止めると、機転を変えた。こいつを使えばオズワルドとあのカブトムシを殺せるんじゃないのか?と。


夫「ああ〜、そうだ……その手があったぜ。こいつを調教すれば―――――」


が、それも束の間。ウスバクワガタは羽を広げると、ダゲキ技『ダンガン』できりもみ回転しながら夫の肩を貫いた。


夫「ヒギャアアアアアアアアアアアアアアアアアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!
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