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幻想甲虫録
死神甲虫オズワルド
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「わざと負ける?お主、正気か?」

オズワルド「あいつの目的を聞いて改めてわかった。あいつには生きる価値もクソもない。これで言うことを聞く必要がなくなった」

鎧凰丸「………本当にそれでいいのか?」

オズワルド「構わん。もううんざりしていたところだ…………」


そして互いの角と大顎が弾かれ、互いに大きく後ずさる。オズワルドは今度こそ仕留めようとスーパーサイズを放つ体勢に入った。


オズワルド「ゼェ……ゼェ……ここで死にさらせ……!」


だがオズワルドに疲れが見えていることには鎧凰丸自身にも、霊夢とソウゴにもわかっていた。
そして。



ガシッ



オズワルド「ぐっ!?」

鎧凰丸「見せてやろう、死神。戦いの年季の違いを………そして、究極必殺技を超えた『超絶必殺技』を!!」


決着の時が訪れた。オズワルドをつかんだ鎧凰丸は息子と同じく羽を広げ、竜巻のごとく回転しながら空中へ舞い上がる。


鎧凰丸「オオオオオオオオオオオオオオオオ!!ゼヤァ!!」


オズワルドを地に叩きつけるように投げつけ、宙を舞ったオズワルドが背中をつく前に素早く接近するように地へ降り立つ。


鎧凰丸「これぞ我が極み!我が修練により鍛えられし超絶必殺技!!『極トルネードスロー』だァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!」


追い討ちをかけるようにオズワルドを逆さにしたままつかみ、ソウゴのトルネードスローのように大回転。放り投げると同時にオズワルドは夫のところまで吹き飛ばされた。


夫「ゴブァ!?」


夫はオズワルドもろとも建物に激突し、鎧凰丸の勝利に終わった。


大妖精「や……やった……!」

チルノ「やったー!!鎧凰丸が勝ったー!!」

ソウゴ「すごい……あれが鎧凰丸さんのトルネードスロー………」

霊夢「ソウゴのトルネードスローとは大違いだわ……」

夫「ッッッ………!!」

オズワルド「…………」


鎧凰丸に負けたオズワルド。家を出る前夫が妻に手を出した時と同じように暴力を振るわれる。


夫「この役立たずめ!!グズが!!ゴミ虫が!!何あの雑魚に負けてんだコラッ!!」

オズワルド「…………」

夫「聞こえてんのか、おい!!勝手に負けやがって!!一体何様のつもりでいやがるんだ!!ハチミツ漬けに―――――」



ブヂィッ



夫「ギャアアアアアアアアアアアアアアアアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!俺の指がァァァアアァアァアアアァァァァアァアァアァアアアアアアァァァァアアァアアァァァァァアアアアァァァアアアァアアァァァアァアァァァァ!!!!?」


それは誰もが絶句する
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