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幻想甲虫録
死神甲虫オズワルド
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と言わんばかりにオズワルドに殴る蹴るといった暴力を振るう。
パートナーの虫になんてひどいことを!この光景を見ていた霊夢たちに抑えられない怒りが沸き上がってきた。


鎧丸「貴様ァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!」

チルノ「ちょ、鎧丸!?」

ツルギ「鎧丸様、お待ちくだされ!今突っ込めば逆にあなたが!」


夫の横行に怒りを爆発させ、チルノとツルギの制止も聞かず夫に襲いかかる鎧丸。そんな彼に夫は次の命令をオズワルドに下した。


夫「クソが、邪魔が入りやがった!あいつを殺せば前言撤回してやる!」

オズワルド「………悪く思うなよ」


鎧丸はオズワルドが襲いかかる前につかんだ。そのまま羽を広げ、竜巻のごとく回転しながら空中へ飛び上がる。
このナゲ技、トルネードスローとは全く違う。ソウゴと霊夢がそう確信したその時だった。


鎧丸「ウォォォォォォオオオオオオオオオオ!!『スーパートルネード』ウブッ!?」


突然鎧丸の身に異変が起きた。空中で突然回転が止まったかと思うと、鎧丸の方から何かを吐き出すような生々しい音が。


鎧凰丸「………全く、いつになればスーパートルネードスローを目を回さずに決められるようになるのだ」

鎧丸「オボボボボボボボボボボボボボボボ」


そう、鎧丸が出した技はソウゴのトルネードスローを超える究極必殺技『スーパートルネードスロー』。本来なら発動すると強力なのだが、鎧丸はその技を出すたびにいつも目を回し、吐いてしまうのだった。
地面に滴る吐瀉物と空中でオズワルドをつかんだまま吐いている鎧丸を見て呆れる鎧凰丸。オズワルドも呆れたのか、ため息をついた後羽を広げ、鎧丸を地へ放り投げてしまった。


オズワルド「それだけか」

チルノ「鎧丸!!」

大妖精「鎧丸さん!!」

ツルギ「鎧丸様!」


目を回した鎧丸にチルノと大妖精が駆けつける。意識はあったものの、焦点が合わない。チルノたちと世界が歪んで見える。
オズワルドは地へ降り立ち、残りの甲虫に目を向ける。するとツルギが霊夢たちを守るように立ちはだかった。


ツルギ「それでは勝負続行は無理だ。チルノは鎧丸様を安全な場所まで運び、休ませろ。大妖精はサポートを頼む」

大妖精「わ、わかりました!」

チルノ「うん……鎧丸、あんたはあたいとさいきょーを目指すことを約束したでしょ!いつも迷惑ばっかりかけてるけど……それでもあんたはあたいの最高のパートナーなのよ!?あんたが死んだら、あたい………!」

オズワルド「…………ふむ」


これをオズワルドは確かにあいつらは可能性があるといった目で見つめ、夫はそれを反吐が出るぜと貶めていた。


大妖精「ツルギさん、オズワル
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