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幻想甲虫録
魔王VS救世主
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と宣言したソウゴで相違ないか?」

ソウゴ「う、うん……」

霊夢「それより、あんた誰なの?助けてくれたのは礼を言うけど」

ヘルクス「さっきも名乗ったが、ヘルクスだ。話は手当てがてら中でいいか?」

霊夢「え?ええ………」


『誰かがソウゴの命を狙う』。紫のこの予言は当たっていた。だがもうひとつの予言『幻想郷に巻き起こる何か』とは一体何を意味するのか。
だが彼女たちはまだ知らなかった。ムシキングを夢見るソウゴの命を狙う者はゲイツ以外にもまだいるということを………。










その頃、デストロイヤーはイーストシー対策としてナマコを運んでおり、今彼は人里の鈴奈庵にいた。


小鈴「な、ナマコ……ですか?」

デストロイヤー「ああ。もしシアンのグランディスオオクワガタに何か盗まれそうになったらぶつけてほしい。あいつはナマコが大嫌いだから思いっきりぶつけてやってくれ」

小鈴「クワガタが泥棒?」

デストロイヤー「あいつはそういう奴だからな。さて、小鈴と青いパプキンにも渡したし、他の住人にもナマコを配ってきますかね」


そう言ってデストロイヤーは鈴奈庵から出たが、小鈴もカルボナーラも彼から渡されたナマコをポカンとした表情で見ていた。


小鈴「………」

カルボナーラ「おかしな虫だね……」

???『寄ってらっしゃい見てらっしゃい、商売虫特売の新技だよ〜』


外からメガホンを通した声が鈴奈庵まで聞こえてきた。
小鈴とカルボナーラにとっては聞き慣れた声。声の主である甲虫は鈴奈庵に入店してきた。


小鈴「いらっしゃいま……ってシグルドさん?」


入ってきた甲虫は『シグルド』、通称『技屋』。メガホンとカバンを持ち、黒い山高帽を被ったスティーブンスツヤクワガタだった。


カルボナーラ「………?」

小鈴「シグルドさん、今日は何しに?」

シグルド「ああ、ちょうど新技を売りに人里に来たんだが―――――」


するとシグルドが机の上に置かれているナマコに目をつけた。


シグルド「なあお嬢ちゃん、それ何だ?新しい商品?」

小鈴「あの変なピンクのクワガタがくれたんです」

デストロイヤー「ピンクじゃない、マゼンタだ!!!」

小・カ・シ「「「!!?」」」


小鈴がピンクのクワガタと言った瞬間、去ったはずのデストロイヤーが突然割って入るように現れ、そう叫んだ。


デストロイヤー「ピンクは赤と白が混ざった色だが、俺のはマゼンタ100%だ!!それでも同じだと言うなら一度ピンクとマゼンタの違いを見てみろ!!以上ッ!!」


言いたいことを全て言い、再び去っていくデストロイヤー。彼の背後を見ながら小鈴た
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