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幻想甲虫録
ひねくれ少女と救世主クワガタ
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いいじゃない」

ケイジロウ「紫さんといいループさんといい人任せにもほどがありますよ!?異変が起きる前に早期発見したほうが賢明でしょ!?楽観視するにもほどがあるだろう………!?」

橙「おじさん、ちょっとうるさい」

藍「ケイジロウ、少し静かにしろ」

ケイジロウ「ッ!!!」


互いに抱きつく藍と橙に静かにしろだのおじさんだの言われたケイジロウ。相当傷ついたのか仰向けになってひっくり返ってしまった。


ケイジロウ「俺はおじさんじゃないって………泣くよ俺?」

ループ「とか言いながら泣いてるではないか、ハハハハハ!ねえねえどんな気持ち?国際警察にいた時と比べてどんな気持ち?我に教えてブハハハハハハハ!」


傷ついた相手をさらに煽る。そう、これがループの性格の悪さだった。










ところ変わって博麗神社。時刻は午前9時半過ぎ。


霊夢「プハー、今日もいい天気。こういう日こそのんびりしながらお茶飲むのが最高ねぇ……」

ソウゴ「せんべい美味っ…」


あの後魔理沙とギルティと別れた霊夢とソウゴは朝食を終え、縁側で晴れた空を眺めながら茶とせんべいを口にしていた。


ソウゴ「やっぱり異変も事件も何もないのが一番いいね。平和が一番」

霊夢「でもソウゴ、何もないからって油断しちゃダメよ?あなたムシキングになりたいって言ってたじゃん。野良犬…じゃないか。野良虫たちがいつあなたの命狙ってくるかわからないわよ?」

ソウゴ「野良虫といえばそこら辺の雑魚妖怪よりランクが高い奴らだったっけ。大丈夫だよ、変なトコさえうろついてなければ殺されないから」

???「と言いつつも神社でこの正邪様に攻撃される巫女とカブトムシでした〜。逆弓『天壌夢弓』!」


聞き慣れた声と共に矢印の形をしたレーザーが霊夢とソウゴめがけて襲ってきた。


霊夢「あの弾幕…!ソウゴ、避けなさい!」

ソウゴ「ファッ!?でぇーっ!!」


攻撃が当たる寸前でギリギリ回避できた1人と1匹。そこには霊夢を嘲笑するような目で見る正邪とその肩に乗ってソウゴを睨みつけるゲイツがいた。


ソウゴ「せ、正邪……!」

霊夢「正邪、あんたまたやられに来たっていうの?」

正邪「確かにお前にも用があるが……今回の目的はそれだけじゃないんだよな」

ソウゴ「どういうこと?」


正邪の肩に乗っているゲイツに目が止まる。
あんな派手な色のオオクワガタいたかな?だが自分の記憶にあんな色をしたオオクワガタなどいない。


ゲイツ「お前が『甲虫の王者ムシキング』だの『甲虫の魔王』になるだのと言ったソウゴか?」

ソウゴ「…………誰?」

正邪「こいつは私のパート
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