第七百三十二話 キャラも違っています
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第七百三十二話 キャラも違っています
ルチアは少なくともお家の兄二人よりはずっと強いです。しかも二人に比べるとかなりしっかりしています。イタリア女は強いのです。
「何かうちのチームも女の子が頼りになるんやなあ」
「っていうかお兄ちゃん達がだらしなさ過ぎるのよ」
プレシャスを見つけてきたルチアは相変わらず喧嘩はからっきし弱くて逃げ去った兄の背中を見つつスペインに対して述べます。
「喧嘩弱過ぎるし迂闊だし」
「けれどそれがイタリアちゃうんか?」
「あくまで男限定よ」
言いながら眉を顰めさせています。それもかなり。
「男がだらしないとね。女は必然的に」
「しっかしせんとあかんのやな」
「そういうこと。もっともスウジク戦隊なんてヴェネチアーノお兄ちゃんがいても物凄く強いけれどね」
「まああそこはリーダーがしっかりしとるし」
そのドイツです。というよりかは彼以外にリーダーができないチームなのですけれど。
「プロイセンもおるしなあ。日本までおるし」
「ロマーノお兄ちゃんは威勢だけはいいけれど」
ルチアの不満はなおも出されていきます。
「いざ喧嘩になったらさっぱりだから」
「まあ頼むわ。御前とレナータが戦闘の際の要やからな」
「お兄ちゃんとキューバさんも頼りにしてるのよ」
「えっ、俺もか?」
「そうよ。結構やるじゃない」
実はスペインも昔は結構強かったのです。今もその強さは欧州では上の方だと言われています。呑気な顔をしているのですけれど。
「頼むわよ、いざって時には」
「まあそうさせてもらうわ」
相変わらず呑気なスペインです。けれどこのチームも何だかんだで雰囲気がいいです。はっきり言えばレンゴウチームが悪過ぎるのですが。
第七百三十二話 完
2009・5・11
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