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僕は、絢と会っていた。絢は僕の手を取って握っていた。何の話か、覚悟してきているんだろう
「沖縄に行くことにした。ただ、僕の最終目的ではないと思っているんだ。周りには、いろんな島があるし、サンゴの生息地も近いから、色々調べて、環境研究が出来るようなところを探すつもりだ。だから、自分でも、将来的にどうするのか、わからないんだ。経済的にも、不安定だし、だから、絢を連れて行くのは・・甲斐性なくて、ごめん」
「モトシ 何言ってんのよ ウチ そんなこと、覚悟してたわよ ウチは、モトシに付いて行くって、決めてんの モトシには、迷惑かけないから、一緒のとこに行く。なんとか、するわよ」
「学校の先生になるのは、難しいだろう?」
「うん、無理して、モトシが他の所に行ったら、周りに迷惑かけるし、とりあえず、学校の先生はあきらめるけど、そのうちにね」
「絢にあんまり 負担かけるのもなぁ」
「そんなこと無いって ウチ モトシに完全にふられるまで、付いて行く。 一緒に居られるんだったら、仕事、なんでもするもん」
「絢 すまない」
「そんな風に言わないで モトシが海の環境を守ろうって言っているの ウチは好きだよ 思う通りにやってよ」
「モトシ ウチ等 もっと お互い、信じ合おうよ」と、絢に言われてしまった。
- - - - - ☆ ☆ ☆ - - - - -
私は、試験が終わって、直ぐに実家に向かった。お父さんとお母さんに、許しをもらう為だった。どう言っても、反対されるのは解っていた。他の皆からしたら、普通じゃぁ無いもの。
「お父さん お願い 私は、どうしても彼と一緒に行きたい」
「絢 大学の時は、ワシは、お前の好きなようにすれば良いと思った。半分、あきらめもあったけどな でも、4年間というのもあったからな 楽観的だった 今度は、違う 相手の男には、何の保証も無いじゃないか 一生の問題だ お前には、何の不自由もさせないように、お母さんも、大切に育ててきたつもりだ。それを、無駄にしろと言うのか」
「お父さんとお母さんには、感謝しています。 でも、彼がいなかったら、今、生きていることの楽しさを感じなかったわ だから、ずーと、付いて行きたい」
「しかしな ワシはあいつにも会ったことも無いし、どんな人間なんかもわからないし 確かに、絢が小さい頃は彼に感謝していたが でも、あいつから、絢と一緒になりたいとかも言われてないんだぞ」
「それはね 私が勝手に付いて行くって言っているだけだから・・」
「そんな無茶苦茶な話、認めるわけないじゃないか 絢 少し、冷静になれ 絢には、もっと条件の良い男を見つけて、幸せになって欲しいんじゃ」
「私は、ずーと考えてきたわ 彼が居るから、私も頑張れる
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