七十匹目
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紀では比較的高価な部材だがこのフローティアでは魔法を使えば簡単に手に入る。
耐薬性耐熱衝撃性が高く薬品の保存に適する。
しかもふつうのガラスのようにアモルファス結晶ではなく一様に構造結晶でできているので錬金術の観点から見ると製作難易度が低い。
石英ガラスは傷があると強度が下がるがこれは一発練成することで限りなく平滑にできる。
一発練成の利点は他にもあり、電極を科学世紀のバッテリ並みに薄くできる。
錬金術万歳。
ほんの一時間程度で『バッテリーを錬金する魔導書』が出来上がった。
この魔導書用の紙とインクもそこそこ高価だがこれはお婆様にねだって商人を呼んでもらい直接買った。
シュリッセルネーム万歳。
あとはモーターだ。
これはバッテリーほど難しくない。
素材は鉄や銅などの金属と純四酸化三鉄、つまり磁石。
危険な液体は一切使わない。
回転させるために必要なベアリング球も魔導書に球の定義や素材を書き込めばいい。
四酸化三鉄、磁鉄鉱と呼ばれる鉱石は採掘される低純度の物は磁力が弱いが、錬金術で純粋なものを錬成すれば工業的実用に十分な磁力を得られる。
モーターの構造はミニ四駆とかに入ってるものなどと同様。
これは前世で触ったことがあるのでよく覚えている。
単純な構造と言うのは耐久性に関係する。
AK47とかその最たる例だろう。
一発練成するとオーバーホールしにくいが、そこはアイテムボックスの応用なりなんなりでどうにかすればいい。
とりあえず今はバッテリー、モーター、ファン、外装があればいい。
効率無視で動きさえすればいいのだ。
どうせ身内以外では使わないし使わせない。
製品化もしない。
外装とファンも練成するための魔導書を書き上げ、いよいよ練成だ。
砂利や鉛、プラスチック用の木などをタライに突っ込む。
魔導書を手に持ち、錬金術を発動する。
それだけでバッテリーが完成した。
これに希硫酸を注げば完成。
それと同じようにして、モーター等も練成していく。
箱型の外装を錬成し、希硫酸を注いだバッテリとファンをつけたモーターをはめ込んで導線でつなぐ。
はめ込むと言ってもかなりデッドスペースがある。
2段式カラーボックスの上段にモーター、下段にバッテリーを置いて固定しただけだ。
スイッチは接触式でオンオフだけの簡単な物だ。
出力調整はできない。
やり方をしらない。
最後にファンの部分に金属メッシュのカバーを被せて事故防止。
高さ80センチ、縦横40センチの箱型。
どうせ据え置きだしこのサイズでも構わないだろう。
「できた」
「おめでとうございますシラ
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