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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第五十八話 居候
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行方不明のアスカの捜索が行われている中、フォワードメンバーは寮の休憩室に集まっていた。
なのはとの話を終えたティアナが、遅れて休憩室に入る。
皆、一様に表情が暗い。
特にエリオとキャロは、黙って俯いたまま顔を上げようとはしない。
機動六課に来てからすぐに、二人はアスカと仲良くなった。
アスカはエリオとキャロの兄貴代わりになろうと、二人を可愛がっていた。
そして、エリオとキャロもそんなアスカが大好きだった。
なのに、今回の事故でアスカが行方不明になってしまった。
そして、その捜索をする事ができないもどかしさが二人を苦しめていた。
「……ねえ、みんな。ちょっと聞いて欲しいんだけど」
重苦しい空気の中、ティアナが話し始めた。
「みんながアスカを探したいのは分かるよ。アタシだって、今すぐにでも飛び出したい。でも、そんな事をしたら、ガジェットが出てきた時に誰も対応できなくなっちゃう……てのは、言わなくても分かってるのよね」
エリオとキャロは、歳の割に聞き分けが良い。
だから、現状がどういう事になっているのかは充分に理解している。
だが、頭では分かっていても心では納得ができていない。だから二人は苦しんでいる。
「あのさ、もっとシャーリーさんやアルトさん、ルキノさんを頼ろうよ」
「「「え……?」」」
その言葉に、エリオ、キャロ、スバルがティアナを見る。
「それだけじゃない。八神部隊長、グリフィス副部隊長、なのはさん、フェイトさん、ヴィータ副隊長、シグナム副隊長。もっともっと頼っていいんだと思うよ?」
ティアナは静かに話を進める。
「正直に言って、フォワードの中で一番何もできないのはアスカよね?」
ティアナが言った途端、エリオが弾かれたように声を上げた。
「そんな事はありません!アスカさんは不器用だったかもしれませんけど、何でもしてくれました!私生活でも、任務でも!」
「そうです!だから私とエリオ君は仲良くなれたし、みんなとも打ち解ける事ができたんです!」
キャロも立ち上がってティアナに抗議する。
「それでも、アスカが一番フォワードの中で何もできない位置にいた。だから、アスカは人に頼った。信じられる人に」
ティアナは、エリオとキャロの抗議を受けても話を続けた。
「アスカは、戦闘で攻撃力が足りなければ、頼れる仲間にそれを任せた。デバイス調整が自分でできないなら、シャーリーさんに任せる。こんな感じでアスカは、素直に人に頼っていた」
そこでティアナは一旦言葉を切る。
エリオを、キャロを、スバルを見つめる。
「何でも一人でやろうとしたら、アタシみたいに大きな失敗をする。みんなに迷惑を
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