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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第五十八話 居候
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ェイトが諫めるが、それでも不満いっぱいのアルフ。
「見栄えも悪いし、食べて大丈夫なんだろうね?」
アルフは警戒するようにアスカを見る。
「アルフさん。料理は愛情と言います。食べるときに優しい気持ちで食べてください」
「こっちが愛情込めるんかい!」
アスカの言い分にアルフがすかさずツッコミを入れる。
そんな漫才を気にもかけず、フェイトは箸を手にした。
「じゃあ、いただきます」
ヒョイと唐揚げを摘んで口に運ぶ。
「あ、フェイト!」
アルフが止める間もなく、フェイトは唐揚げを食べた。そして……
「……おいしい!」
驚いたようにフェイトが目を丸くする。
「え?こんなのがかい?」
アルフは半信半疑で唐揚げを摘み、恐る恐る食べてみる。
「あれ?うまい?!」
本当に美味しかったので、アルフもビックリした。
「よかった……」
唐揚げが好評だったので、アスカはホッと胸をなで下ろした。
アスカが言っていた通り、繊細な料理は殆どできないが、シンプルで大雑把な料理はソコソコできるようだ。
「いや、本当に旨いよ、ナナシ!あんた結構やるね!」
先程まで警戒心いっぱいのアルフがパクパクと食べ始める。
「ちゃんと野菜もダメですよ。はい、キャベツ」
アスカが切って洗っただけのキャベツを差し出すが、アルフはイヤイヤと首を振る。
そんな様子を、微笑みながら見ているフェイト。
フェイトは少しずつ食べていたが……
「ごちそうさま……ゴメンね、残しちゃった」
半分も食べれなかった。
「いいですよ、無理に食べなくても。でも、もうちょっと食べないと、大きくなれませんよ」
アスカはそう言って、フェイトが残した料理を引き寄せて、残り物を食べ始めた。
「え!?そ、それ私が残した……」
フェイトは、自分が残した物を食べる少年に驚いた。
「もったいないですからね、別に汚くないですし。オレ、育ちが良くないんですよ」
おどけて答えるアスカに、フェイトは別の意味で目を丸くする。
フェイトは今まで、それほど多くの人と交流してきた訳ではない。
その数少ない出会った人達の中に、少年のようなタイプはいなかった。
次元漂流をしてきて深刻に悩んでいるかと思えば、アッケラカンとしている。年下である自分に敬語を使っているけど、かと言って堅苦しくない。
フェイトは、突然現れたこの少年に、少しだけ興味を持ち始めていた。
「さあ、今日はもう休んでください」
アルフと二人で料理を片づけたアスカは、フェイトを寝かせようとした。
「ううん。もう少しジュエルシードを探してみるよ」
フェイトは首を横に振り、窓の
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