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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第五十八話 居候
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管理局員でもないフェイトが、どうしてあそこまでジュエルシードを追い求めるのか、アスカには理解できない。

『よほど必要な物、と言う事でしょうね。ただ、それがハラオウン隊長が必要としているのか、それとも別の人物が必要としているのかで内容が変わってきますね』

別の人物……ラピの言葉に、アスカが頭の中で思い浮かべたのは、フェイトの母、大魔導師、プレシア・テスタロッサだった。

資料の写真で見ただけだったが、印象には残っていた。

(……非常に良いオッパイしてたもんな〜)

意外と余裕のあるアスカであった。



時計の針が10時を指す頃になって、フェイト達は帰ってきた。

「お帰りなさい。随分遅かったですね」

落胆したようなフェイトを、アスカは迎え入れた。どうやら、成果はなかったようだ。

「うん……また後で行ってみるよ」

フェイトはまだ諦めてはいない。少し休んで、また出るつもりでいる。

「何言ってんだい、フェイト!もう休まないとダメだよ!」

主の無茶に、アルフが声を上げた。

今日出会ったばかりのアスカにも、フェイトがどれだけ無理をしているのか、アルフの心配する姿を見れば用意に想像がつく。

「まあ、お風呂にでも入ってリラックスしてくださいよ。その間にご飯用意しておきますから」

アスカは二人に風呂を勧める、

「うん……じゃあ、お願いね」

「……覗くんじゃないよ!」

疲れた表情のフェイトを連れて、アルフはアスカに釘を刺してからバスルームに向かった。

「……そんな命の無駄遣いはしませんよ」

肩を竦めて、アスカは台所に立つ。

『ところで、マスターは料理ができるのですか?』

ラピが素朴な疑問を投げかける。今までアスカが料理をした所を見た事がないからだ。

『099部隊にいた時は、野営が多かったからよく作ってたよ。大雑把なメシだったけどな』

アスカはそう言って、買ってきた鳥のモモ肉を適当な大きさに切り、ボウルに入れた調味料で下味をつける。

「まあ、熱を通せば大概の物は食えるよ」

『いや、ちゃんと調理しないとダメですよ!?』

不安を隠せないラピッドガーディアンであった。



フェイト達が風呂から上がって髪を乾かしている頃、ちょうどアスカの料理ができあがった。

「ゴハンできてますよ。みんなで食べましょう」

アスカは炊いたゴハンを茶碗によそった。

アスカが作ったメニューは、鳥の唐揚げとザックリ切ったキャベツ。それと味噌汁だった。

シンプルなメニューにアルフが文句をつける。

「なんだい、こりゃ?もっとマシなモン作れなかったのかい?」

「アルフ、失礼だよ。せっかく作ってくれたのに」


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