暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第五十八話 居候
[4/10]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
みません」
どうしようもない事とは言え、アスカは迷惑を掛ける事になる事を気にする。
「ううん。ジュエルシードを渡してもらったし、全然」
9歳の少女に似つかわしくない、儚い微笑みを浮かべるフェイト。
アスカはそこで初めて気づいた。
目の前の少女は確かに美しい。
だが、未来のフェイトにある輝きが、少女のフェイトには見られないのだ。
流れるような金色の髪に、ぬけるように白い肌。整った顔立ちには未来の姿とダブる所もあるが……
(痩せている……肌の色も白くて綺麗だけど、どちらかと言えば病的な白さだ)
アスカの印象では、少女のフェイトはどこか疲れているイメージがある。
「お腹空いているよね。準備するから、シャワーを使って着替えてきてね」
フェイトに進められるがままに、アスカは風呂場に向かった。
「……」
何か釈然としない物を感じながら、アスカは脱衣所で服を脱いだ。
そして風呂場に入り、シャワーのコックを捻った。
暖かいシャワーがアスカの身体を包み込む。
「ふう」
シャワーを浴びて、アスカは人心地ついた。
だが、少しも落ち着かなかった。
『ラピ、お前はどう思う。今のハラオウン隊長……いや、”フェイト”さんを』
アスカは、今までは”ハラオウン隊長”と言っていたのを、”フェイトさん”と言い直した。
僅かなボロも出さないように、細心の注意を払おうと意識し始めたのだ。
『情報が少なすぎるので何とも言えませんが、健康状態に関して言えば、あまり好ましい状況ではないと思います』
『同感だ。ジュエルシードを集める目的も分からないし、これから高町隊長も絡んでくるとなると、ややこしくなるな』
この先で出会うであろう人達の事を考えると、アスカは暗澹たる気分にbなる。
未来のフェイト達を知っているだけに、どう対応していいのかアスカには分からないのだ。
とりあえず、シャワーでよく暖まって風呂場を出た。
身体を拭いて、渡された服を手に取るアスカ。
(……9歳でこのカラーコーディネイトか。渋いな)
黒色に偏った服に袖を通すアスカ。
ザンバラな髪と相まって、なんとなく出来損ないのホストのようにも見える。
(未来のハラオウン……じゃなかった。フェイトさんも黒が好きだったけど、子供の頃から好みの色だったのか……下着も黒、ね(^^;) )
ふと、9歳のフェイトの下着も黒なのか?と、いらん事を考えてしまうアスカ。
(……似合うだけに反応に困るな……(-.-; )
その時、台所の方から甲高い音が聞こえてきた。
チーン
「……え?」
それが一回程度なら気にも掛けなかったのだろうが……
チー
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ