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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第五十八話 居候
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みません」

どうしようもない事とは言え、アスカは迷惑を掛ける事になる事を気にする。

「ううん。ジュエルシードを渡してもらったし、全然」

9歳の少女に似つかわしくない、儚い微笑みを浮かべるフェイト。

アスカはそこで初めて気づいた。

目の前の少女は確かに美しい。

だが、未来のフェイトにある輝きが、少女のフェイトには見られないのだ。

流れるような金色の髪に、ぬけるように白い肌。整った顔立ちには未来の姿とダブる所もあるが……

(痩せている……肌の色も白くて綺麗だけど、どちらかと言えば病的な白さだ)

アスカの印象では、少女のフェイトはどこか疲れているイメージがある。

「お腹空いているよね。準備するから、シャワーを使って着替えてきてね」

フェイトに進められるがままに、アスカは風呂場に向かった。

「……」

何か釈然としない物を感じながら、アスカは脱衣所で服を脱いだ。

そして風呂場に入り、シャワーのコックを捻った。

暖かいシャワーがアスカの身体を包み込む。

「ふう」

シャワーを浴びて、アスカは人心地ついた。

だが、少しも落ち着かなかった。

『ラピ、お前はどう思う。今のハラオウン隊長……いや、”フェイト”さんを』

アスカは、今までは”ハラオウン隊長”と言っていたのを、”フェイトさん”と言い直した。

僅かなボロも出さないように、細心の注意を払おうと意識し始めたのだ。

『情報が少なすぎるので何とも言えませんが、健康状態に関して言えば、あまり好ましい状況ではないと思います』

『同感だ。ジュエルシードを集める目的も分からないし、これから高町隊長も絡んでくるとなると、ややこしくなるな』

この先で出会うであろう人達の事を考えると、アスカは暗澹たる気分にbなる。

未来のフェイト達を知っているだけに、どう対応していいのかアスカには分からないのだ。

とりあえず、シャワーでよく暖まって風呂場を出た。

身体を拭いて、渡された服を手に取るアスカ。

(……9歳でこのカラーコーディネイトか。渋いな)

黒色に偏った服に袖を通すアスカ。

ザンバラな髪と相まって、なんとなく出来損ないのホストのようにも見える。

(未来のハラオウン……じゃなかった。フェイトさんも黒が好きだったけど、子供の頃から好みの色だったのか……下着も黒、ね(^^;) )

ふと、9歳のフェイトの下着も黒なのか?と、いらん事を考えてしまうアスカ。

(……似合うだけに反応に困るな……(-.-;  )

その時、台所の方から甲高い音が聞こえてきた。

チーン

「……え?」

それが一回程度なら気にも掛けなかったのだろうが……

チー
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