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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第五十八話 居候
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なのだ。
「……すみません」
「いいよ、気にしないで。次元漂流は大変な事だからね。アルフ、行くよ」
「まったく、フェイトはお人好しだよ」
ブツブツ文句を言うアルフを連れて、フェイトは出かけていった。
「ふぅ」
一人残され、大きく息をはくアスカ。
『さて、これからどうするかねぇ?』
アスカは念話でラピッドガーディアンに話しかける。
『なるべく、今の印象を変えた方が良いでしょう。未来にどのような影響が出るか、予測がつきませんから』
その答えを聞いたアスカは、自分の長い髪に触れた。
思えば子供の頃、次元漂流した時から伸ばしていた髪だった。
「……7年間、あんまりいじってなかったんだけどな」
アスカはそう呟き、部屋の中を物色し始める。そして、台所で目的の物を見つけだした。
「……仕方ねぇよなぁ……」
アスカは見つけだしたハサミを手に取ると、それを自分の髪に当てた。
「願掛け……って訳でもないけど、未来に影響がありませんように」
そう言って、アスカは自らの髪にハサミを入れた。
フェイトとアルフは、少年の着替えを数着買い込んで帰宅した。
お金はフェイトが出すが、実際の買い物はアルフがした。
さすがに、9歳の少女が16歳の少年の下着も含めた衣服を買うのには抵抗があったらしい。
「優しいのはフェイトの良い所だけどさ、あんな訳の分からないヤツをウチに入れて良いのかい?」
アルフはまだナナシと名乗った少年を家に招いた事を良しと思っていなかった。
「そんな事を言っちゃダメだよ、アルフ。あの人は次元漂流して、誰も頼れる人がいないんだから」
文句を言うアルフを、フェイトは窘める。
「そりゃそうだけどさ……」
まだ不満いっぱいのアルフは、ブツブツと文句を言いながら玄関を開けた。
「あ、お帰りなさい」
先程の少年が自分達を招き入れて……
「誰だい、アンタ!」
そこにはザンバラな髪をした少年がいた。
「ア……ナナシですよ!助けてもらった!」
危なく名前を言いそうになったアスカは、慌てて言い直した。
「台所にあったハサミを借りて、髪を切ったんですよ。うざかったし」
そう言い訳するアスカを、アルフは訝しげに見る。
「なんか本当に怪しいねぇ……」
完全に疑惑の目でアスカを見るアルフ。
だが、フェイトがアルフの手を取って左右に首を振ると、渋々ながらもそれ以上は追求しようとはしなかった。
「いきなり髪を切っちゃって、ちょっと驚いたちゃっただけだから。気にしないでね」
その場を取り繕いつつ、フェイトは購入してきたばかりの衣服をアスカに渡した。
「何か、色々す
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