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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第五十八話 居候
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掛けて、心配される事になっちゃう。そんな事をしたら、多分……ううん、絶対アスカに怒られちゃうわ」
そして、ティアナは優しく微笑んだ。
「だから、今は六課の仲間を頼って、アタシ達の出番がきたら、その時一生懸命がんばろ?」
「「……」」
エリオとキャロはお互いに顔を合わせて、そして考えた。ティアナの言葉を。
ティアナに諫められていなければ、きっと自分達で動いていたかもしれないとエリオとキャロは思った。
今は誰かに頼るべきなのかも、と思い直す。
若干ではあるが、エリオとキャロにあったもどかしさの影が薄れた。
「……そうですね。今はロングアーチが一番頑張ってくれているし、ボクはみんなを信じます」
「私も、アスカさんに怒られるのはイヤですから」
心配であるのには変わりはない。だが、エリオとキャロは少しは前向きに考えられるようになったようだ。
(本当に強くて良い子達……エリオとキャロを悲しませたら、許さないわよ、アスカ……)
魔法少女リリカルなのは 前衛の守護者、始まります。
遠見市 某マンション
アスカは両脇をフェイトとアルフに抱えられて高速で移動させられた。
そして、フェイト達が住んでいるマンションに到着した時には、グッタリとしていた。
「だ、大丈夫?」
フェイトが目を回しているアスカをのぞき込む。
「え、えぇ……まあ」
アスカはフラフラしながら立ち上がった。あんまり大丈夫ではないようだ。
普段はエリアルダッシュやソニックムーブでの魔法移動を使っているが、それは陸戦に限っての事だ。
完全に空を飛んでいる状態での高速移動の経験がなかったので、酔った感じになってしまっている。
「中に入って休むといいよ」
フェイトが中に招き入れる。
(何と言うか……結構いい所に住んでんだな)
フェイトとアルフが住む部屋を見て、アスカはそう思った。
ジュエルシードを集める為の仮の宿にしては、立派すぎる家だと思ったのだ。
「ナナシ、アンタ服が濡れてたろ?洗濯してやるから脱ぎな」
「高速移動でスッカリ脱水されましたよ!」
アルフの言葉にすかさずアスカがツッコミを入れる。
「あ、でも代えの服がないね。バルディッシュ」
《Yes,sir》
「え?な、何を?」
待機状態のバルディッシュから光が出て、アスカの身体をスキャンする。
すぐにアスカの身体のサイズがバルディッシュに記録された。
「ここには、男の人が着れる服が無いから、これから買ってくるね」
そう、アスカは今は訓練着姿だ。
こんな格好では当然の如く一文無し。はっきり言って、受けられる好意は遠慮なく受けられる状態
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