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『外伝:青』崩壊した世界に来たけど僕はここでもお栄ちゃんにいじめられる
☆マスターが犬で、サーヴァントが飼い主の話
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そうしてやってきたのは姫路町からさほど遠くは無い公園。
とはいえはずれにあるため、人の手は入っておらず世界崩壊時のままであり、少し錆びた遊具が存在するだけだった。
僕らは、よくここに来る。
お散歩の途中に訪れる、憩いの場だ。
「わん!わんわん!!」
「ああいいヨ。」
ご主人様の方に振り向いて鳴くと、ご主人様は僕のしたいことを察してくれる。
リードを握る手を離し、自由になる僕。
それからある場所へ一目散に駆けていった。
「出かける前にたっぷり水を飲んだからナァ、したくてしたくてたまらなかったんだろ?マゾ犬。」
ベンチに腰掛け、恍惚とした顔でご主人様はそう言った。
そう。出かける前に喉が乾かないよう、たくさん水を飲んだせいか実は散歩の途中で催してしまった。
しかし、ご主人様の許可なく、その辺でしてしまうのは命令違反だし漏らしてしまうのも論外だ。
そうして僕は今、やっと自由になり電柱へと向かった。
トイレじゃないのかって?犬はトイレでおしっこしたりしないでしょ?
僕は犬。ご主人様のマゾ犬メス奴隷。
犬は犬らしく、電柱におしっこをかけるのがお似合いだ。
「いい眺めだヨ。マゾ犬?」
犬らしく片足を上げ、放尿する。
それを見てご主人様はすごく嬉しそうだ。
「あーあ?普段はお客様に大人気の看板娘が、公園ですっぽんぽんになってこんなことしてら。バレたら人生終了だナァ?」
そんなこと言わないで欲しい。
身体がゾクゾクして、そうなって欲しいと願っちゃうから。
「わんわん!」
「…?」
さて、日も完全に暮れてきた頃。
僕とは違う犬の鳴き声が聞こえた。
言うまでもないけどこれも本物の犬じゃない。
「こんばんは北斎さん。いやぁ、絶好の散歩日和ですね。」
と、リードに繋がれた裸のサーヴァントを連れてきたのはとあるマスター。
彼もまた、こういったプレイが好きでたびたびお散歩でこの公園に訪れるという。
「ちょいと冷えるが、まぁ過ごしやすい。おたくのわんちゃんも嬉しそうじゃないか。」
「はは、少しはしゃぎ過ぎるのが難点でして。それに比べて北斎さんのわんちゃんは随分とお利口な…。」
と、他愛ない世間話で盛り上がるご主人様ととあるマスター。
そのマスターの持っているリードに繋がれたサーヴァントは、僕と同じように裸に首輪をつけられ、嬉しそうにわんわん鳴いている。
「こらこら蘭丸。嬉しいのはわかるが少し大人しくしなさい。ほら、待てだ。」
「わん!わんわん!」
「ああもうこの雌犬が調子に乗りやがってよぉ!!!」
大事なところを濡らし、自分の飼い主の足に股をこすりつけ発情していた蘭丸と呼ばれたペット。
しかしその行為は飼い主の怒りを買い、豹変した彼にお尻を向
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