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『外伝:青』崩壊した世界に来たけど僕はここでもお栄ちゃんにいじめられる
傾国の乙女と夢で繋がる話
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も嬉しそうにしてる…。
ユゥユゥが嬉しいのなら…僕も、なんだか嬉しいなぁ…。
「ねぇ…シて欲しい?」
「…っ。」
耳元でそう囁かれる。
その時横目で僅かに見えたユゥユゥの顔は、とても怪しいものだった。
言うなれば、お栄ちゃんやアビーが僕をいじめる際にするあの笑顔、
それと同じ種類のものだ。
「マイマイ、あたしでこんなに興奮してたんだね…嬉しいよ?とぉっても…?」
「…。」
甘い囁きをしながら、その指が僕の裏筋をすぅっとなで上げる。
優しくてもどかしい感触で、思わず腰が浮きそうになる。
「ふふっ…びくびくってしてるね?」
「…あぅ、うう…。」
「いいんだよ?正直になって。おちんちん触ってくださいって言えば、ユゥユゥがマイマイを天国に連れてってあげる。」
「てん…ごく?」
天国?
天国って…どこ?
「すっごく、気持ちいいトコ。」
今度は手のひらを亀頭にぐりぐりと押し付けられる。
変な声が出そうになる。なんとかしようするけど、全然力が入らない。
身体が動くことを放棄して、脳が考えることを投げ出す。
もう、目の前のことしか考えられない…、
「えへっ…?したい、したいよぉ?」
「よく言えたねーマイマイ?えらいえらい?」
そういってユゥユゥはご褒美として頭を撫でてくれる。
お栄ちゃんのように、やや乱暴なわしゃわしゃとした撫で方じゃなくて、優しくて、丁寧で、まるで赤ん坊をあやすみたいな撫で方。
「…。」
「いいんだよたくさん甘えて。ほら…?」
ユゥユゥがタオルを取る。
露になったのは絶世の美貌を備えた身体。
見る者全てを魅了し、堕落させてきたその身体。
僕のその身体の、虜になった。
「ふふ。どうしたのマイマイ?もしかしておっぱい欲しい?」
気がつけば胸に吸い込まれるように顔を埋めている。
ユゥユゥは嫌だとは言わない。逆に僕がそうするととても嬉しそうだ。
とっても、嬉しそうに悪意に満ちた笑みを浮かべながら。
「そうそう、もっと堕ちて、もっとたくさん甘えていいんですよ…?ここにいるのは私とあなた。黄衣の王に見定められた舞様と天子様の使いであるこの楊貴妃のみ。さぁ、この楊貴妃にもっと甘えてください…?」
甘くて、暖かくて、優しい何かに包まれる。
そっか…これが甘やかされるって事なんだね…。
気持ちいいなぁ…なんだかとっても幸せな気持ちになる。
「ずっとずっと、2人きりでここにいましょうね、舞様?」
そうして僕は、優しい温もりに完全に身を任せた。
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