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『外伝:青』崩壊した世界に来たけど僕はここでもお栄ちゃんにいじめられる
傾国の乙女と夢で繋がる話
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ぺたんと座りこんで、人目も気にせず泣き始めた。
「え、あ、その…。」
「うわぁぁぁぁぁぁん!!!!そんなつもりじゃなかったのにぃ〜〜!!!」
わんわん泣いてる…。
周りには火の精霊みたいなものが集まり、何か言っているようにも見える。
なんだろう…「ちょっと男子〜!楊貴妃様泣いちゃってんじゃん!」みたいなこと言われてるような気がする…。
「よ、楊貴妃さん?」
「わぁぁぁぁ!!ばかばかばかばかばかぁぁぁぁ!!」
とりあえずしゃがみこんでユゥユゥに視線を合わせ、泣き止むよう説得を始める。
「あ、あの…ごめんなさい。別に悪くいうつもりはなくって…。」
「傾国なんて褒め言葉じゃないんです!!!ユゥユゥだってダメにするつもりでやったんじゃないんです!!!」
だめだ。ちょっとやそっとじゃこの子は泣き止まない。
周りの火の精霊達の炎の勢いもどこか激しくなったようにも見える。
早く何とかしないと…!
「ほんとにごめんなさい。楊貴妃さんがそこまで気にしてたなんて考えてなくて…。」
「…。」
彼女は俯いたまま動かない。
泣き止んだ…わけではない。時々肩が動き、まだ少し泣いているのが分かる。
とにかく泣き止んで欲しい。
そうして僕は、後に後悔することを言ってしまったのだ。
「お詫びに何でもするよ!楊貴…ユゥユゥのして欲しいこと何でも!!僕に出来る限り何だってやるよ!」
「…!」
安易になんでもするとは言ってはいけない。
実際、過去に僕はお栄ちゃんやアビーに同じことをいってとっても酷い目にあったというのに、僕は過去から学ぶことなく、二度あることは三度あるという言葉があるようにまた軽々と言ってしまったのだ。
「ほんと…?」
「うん!本当に!!」
「嘘じゃない…?」
「うん!嘘なんかつかないよ!何でもする!」
「ふぅーん…そうなんだぁ…?」
俯いた彼女の表情は、僕からは見えない。
にんまりと微笑み、何かを企んでいる悪い笑みを浮かべていることなんて。
?
「ま、舞?」
「そ。マイマイは舞って名前なんだから、ダンスはお上手でしょ?」
「ち、違うと言えば嘘になっちゃうけど…うん、まぁ。」
まず楊貴…じゃなかった。ユゥユゥに招かれたのはとても広い部屋。
ダンスホールらしき場所に連れ出され、僕は踊ることを強要された。
「ユゥユゥが琵琶を弾くので、マイマイがそれに合わせて踊る。それって最高の組み合わせだと思うんだ!」
「うん…でも僕そこまで」
「いいのいいの!そこはフィーリングでなんとかするってことで!!」
断ろうにもさっき言ったこともあり断れない。
こうして僕はユゥユゥの奏でる旋律に合わせ、舞うこととなった。
のだけれど、
これがなかなかに楽
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