第一章
[2]次話
犬はとても優しい
ふとだった。
アメリカで牧場を経営しているウラジミール=ドミートゥフ白い髪の毛でグレーの目に白い肌の大柄な彼が家の愛犬のうちの一匹であるバディ黒い毛で垂れ耳の彼が家の玄関を自分からドアを開けて茶色の垂れ耳の自分の雄の友人で近所の家出飼われているトミーを迎え入れて一緒に遊んでいる場面を見た。
「ワンワン」
「ワンワンワン」
「犬は頭がいいけれどああしたことも出来るんだな」
彼はこう妻に言った、そしてだった。
ウクライナのドネツクに仕事で行った時に仕事をした牧場で黒の雄のピットブルとグレーと黒の縞模様の雄の子猫が寄り添っているのを見た、すると二匹の飼い主の牧場のオーナーが話した。
「犬はピョートル、猫はフォードルというんですが」
「随分仲がいいですね」
「去年テロのせいでこの辺りが大火事になったんですが」
「そうらしいですね」
「その時にうちも焼けて」
火事でというのだ。
「家族は逃げてピョートルもでしたがフォードルは」
「逃げ遅れたんですか」
「それで保護し損ねて」
そしてというのだ。
「どうしようかってなっていたら」
「そうしたらですか」
「ピョートルが燃え盛る家に飛び込んで」
「その猫を助けたんですか」
「咥えて戻ってきました」
「それは凄いですね」
「ずっと仲のいい二匹でしたが」
それでもというのだ。
「そうしてです」
「危険を顧みずですか」
「そうしました」
「ヒーローですね」
「全くです、こんな立派な子はいませんよ」
「ワンワン」
「ニャンニャン」
犬と子猫は実に楽しそうに遊んでいる、ドミートゥフはその彼等を見て凄い犬はうちの子だけではないと思った。
そしてまた仕事で今度はブラジルのセアラー州イグアトゥでだった。
牧場に行くと白地に黒の模様がある垂れ耳の大型犬がいた、二匹はとても仲がよかった。
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