第133話
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その突拍子もない事を思いつくのもエステルとも比べ物にならないぜ、あの自称”ただの新妻”は。」
「ハハ、俺はまだ”空の女神”と直接会ってはいないが、お前さん達の様子だととんでもない人物のようだな。」
(い、一体どんな人物なのかしら、”空の女神”は……)
アネラスは冷や汗をかいて苦笑し、アガットは疲れた表情で呟き、ジンは苦笑し、その様子を見守っていたエレインは困惑の表情を浮かべていた。
「えっと……エステルさん。その”イリスの焔”と”セプトブラスト”のお陰で子爵閣下の”呪い”が解けたようでしたけど……もしかしてその二つは”呪い”に対して絶大な効果が発揮するんでしょうか?」
「うん。エイドスの話だと、元々はエイドスの時代にも今回の”呪い”と似たような存在がいて、そいつをやっつける為にエイドス自身が編み出した神術と神技よ。ま、エイドスの話だと、結局それらの神術と神技を叩き込んで封印できるレベルまで弱らせるのが精一杯だったって話だけどね。」
「え、えっと……エステルさん、今さりげなくとんでもない事実を口にしたわよね……?」
「フフ、間違いなく七耀教会にとっては無視できない”神話”として語り継がれて当然の事実ですわね。」
エマの質問に答えたエステルが口にした驚愕の事実を聞いた仲間達がそれぞれ冷や汗をかいて表情を引き攣らせている中戸惑いの表情で呟いたアリサの言葉にシャロンは苦笑しながら同意した。
「”空の女神”が現存した遥か昔に存在し、そして”空の女神”達によって封印された”巨イナル黄昏の呪い”と似た存在でというのは気になるな……」
「ああ。もしかしたら”巨イナル黄昏の呪い”とも何か関連があるかもしれないね。」
「それに”封印”されているとの事ですから、もしかしたら”巨イナル黄昏”が発動した事でその”封印”に何か影響が出ているかどうかも気になりますね……」
真剣な表情で呟いたミュラーの推測に頷いたオリヴァルト皇子は考え込み、セドリックは複雑そうな表情で呟いた。
「あ、そいつと”巨イナル黄昏”は”無関係”だってエイドス自身は肯定していたし、そもそもそいつは”巨イナル黄昏が発動する前に滅した”から大丈夫よ。」
「え………」
「”巨イナル黄昏が発動する前に滅した”とは一体どういう事だろうか……?エステル殿の話によれば、”空の女神”ですらも”封印”する事しかできなかったとの事だが……」
しかしエステルが次に口にした更なる驚愕の事実を聞いたトワは呆けた声を出し、ラウラは困惑の表情で訊ねた。
「え、えっと……実は”碧の大樹”の件が終わってから七耀教会の人達がエイドスさん達の事をもっとよく知りたいから、七耀教会の総本山――――――アルテリア法国にエイドスさん達を招待
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