第133話
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情を浮かべて黙り込んでいた。
「……ふふ、そんな顔をなさらないで。貴方の事情はクレア少佐から聞きました。あれは帝国の”呪い”の結果であり、貴方自身の意思では無かったのだと。」
「あの女が……」
「そうでしたか………」
プリシラ皇妃のフォローと説明を聞いたアッシュはクレア少佐を思い浮かべ、サラは静かな表情で呟いた。
「それを考えれば責任の一端は皇帝家にあるのかもしれません。……陛下の事がその報いだとは思いたくありませんが……どちらにせよ戦後国民達からもそうですが、世界各国からも皇帝家に責任を追及される可能性が高いでしょう。それを考えると先の内戦の件でのメンフィル帝国に対する償いの一つとして、身分剥奪と追放処分を受けてリィンさん達シュバルツァー家の下で一生をかけてリィンさん達に御奉公する事になったアルフィンへの処罰はアルフィンにとってはよかったかもしれませんね……結果的にはアルフィンは今回の件で皇帝家が負うべき責任を負う必要はなくなったのですから……」
「皇妃陛下………」
静かな表情でアルフィンやアルノール皇家の未来を口にしたプリシラ皇妃の様子をレーグニッツ知事は複雑そうな表情で見つめた。
「父さん……父さんもオルディスに残って本当にいいのか?」
「ああ。ミルディーヌ公女殿下より”亡命政府”の結成の提案があって、ヴァイスラント新生軍が亡命政府の支援をしてくれるとの事で、公女殿下の提案は私にとっても渡りに船だからその厚意を受ける事にしたんだ。」
「ミュゼさんが………」
「ま、あの娘の事だから間違いなく何らかの思惑はあるでしょうね。」
マキアスの疑問に答えたレーグニッツ知事の話を聞いたエマは驚き、セリーヌは静かな表情で推測を口にした。
「……恐らくはオズボーン宰相を廃し、戦後現帝国政府を解体した後の新帝国政府の”土台”を作る為であろうな。」
「そうですね……実際、エリゼもヴァイスラント新生軍は政治的な意味合いでもレーグニッツ知事を保護するつもりだと言っていましたからその推測は間違いないでしょうね。」
アルゼイド子爵の推測にユーシスは静かな表情で頷き
「……よかったの?ミュゼ――――――というか元”貴族連合軍”の思惑に利用されることになって。」
「ハハ、確かに彼女達に対して思う所は全くないとまでは言えないが、私は私の政治信条として今の間違ったエレボニアを正す為……そして戦後のエレボニアの為にも亡命政府の結成の提案に応じる事にしたんだ。」
「父さん……」
フィーの疑問に苦笑しながら答えたレーグニッツ知事の話を聞いたマキアスは静かな表情でレーグニッツ知事を見つめた。
「エリオット君、ユーシス君……すまなかった……第四機甲師団
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