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捨てられても迷子になっても
第一章

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                捨てられても迷子になっても
 トマス=フレミングはスキンヘッドに髭と顎鬚というかなり怖そうな顔立ちだが心優しい。それで周りからもこんないい人はいないと言われている。
 その彼が今黒と白の雌のハスキーを保護した、だが首輪がありその首輪に電話番号が書いてあったので。
 そこに連絡したがその後で友人のエルビス=ホッカー金髪のリーゼントで顎鬚を生やした彼に彼の家に来て怒って言った。
「その飼い主いらないって言ったんだよ」
「その娘をか」
「フレイヤって名前だけれどな」
「首輪のタグにあった電話番号にかけてもか」
「そうだよ、いらないから捨てたってな」
 その様にというのだ。
「言うんだよ」
「酷い飼い主だな」
「中々出ないでやっと出たらな」
「そうか」
「ああ、だからフレイヤはな」
 その娘はというのだ。
「俺が飼う、それで獣医さんに診せるな」
「ああ、まずはそうするべきだな」 
 ホッカーはフレミングの考えをいいとした、そしてだった。
 フレミングはフレイヤを獣医に診せると獣医はこう彼に言った。
「フィラリアですね」
「そうでしたか」
「捨てられたそうですが」
「そのせいですか」
「そうかと」
「病気になったら捨てるなんて何て奴だ」
 フレミングはフレイヤの前の飼い主にさらに怒りを覚えた。
「家族なら最後まで面倒を見ろ」
「全くですね」
「治りますよね、フィラリア」
「確実に」
「じゃあお願いします」 
 勿論治療費も出した、そしてだった。
 フレイヤを治療してもらって正式に家族に迎えた、そして彼女との生活に入ったが彼女は人懐っこく優しくのどかで愛嬌があった。
 それで幸せに過ごして言うのだった。
「前の馬鹿な飼い主には感謝してるよ、お前と巡り合えただからな」
「ワンワン」
 フレイヤも彼によく懐いていた、彼等は幸せになった。
 そしてホッカーもだった。
 フレイヤがいるフレミングの家に茶色のピットブルを連れて来て話した。
「シアーシャ=ローナン、雌なんだ」
「ワン」
「お前も犬を飼ったんだな」
「フレイヤと一緒でな」
 ホッカーは愛犬を撫でつつフレミングに話した。
「建設現場につながれていたらしいだ」
「捨てられたんだな」
「すぐに施設に保護されて診察されたら二歳で」
 年齢はそうでというのだ。
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