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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第7話 ティアナとスバル
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闇に突っ込んだら!!」
建物の影に隠れていた魔導師の1人が表に出ていく。
「ぐあああああああ!!!!」
「ケイン!!」
出てきた瞬間、無数のレーザーの様な砲撃魔法に蜂の巣にされる魔導師。
「くそっ、あの小さい奴に………!!!」
1人残った魔導師は直ぐにその場を離れる為に走っていく。
「残念、行き止まりだ!!」
「なっ!?」
しかしその先には敵の魔導師が待ち伏せていた。
「邪魔だ、どけ!!!」
道をふさいでいる魔導師をどかす為に魔力弾を飛ばしたが、それは無数に飛んできた小さい小型機に防がれた。
「くそっ、また!!!」
「佐藤、余計な事するんじゃねえ!!これくらい俺だけで充分だ!!!」
「………そう、それはごめんなさい。じゃあ後はご自由に」
そう加奈が言うと小さな小型機は全て消えた。
「さあ唸れ、デットイーター!!」
そう言うと右腕に持っていた曲刀の形をしたデバイスを相手に向けて突っ込んでいった………
「ふむ………」
「トーレさんが言ってた魔導師のチームがティアナ達の相手みたいだね」
あの後、曲刀を使っていた魔導師達のチームがそのまま勝利し、決勝戦の組み合わせが決まった。
「どう見るトーレさんは?」
「………あのチームワークの悪さを逆手に取れば或いは………流石の加奈も2対1なら勝てる可能性が僅かに上がるだろう………」
「………それほど凄いのあの子?確かに高ランクの魔力と無数に操るスフィア?『フェアリー』だっけ?あれは厄介だけど、あれくらいならティアナだけでも対応出来ると思うけど………」
「当然実力を全て出し切ってる訳では無い。それに加奈に勝てないと言える最大の理由があるのだ」
「最大の理由?」
「彼女の防御魔法の数々は魔導師1と言っても過言で無いからな」
「魔導師1!?冗談だろ?」
「いや、私はそう思ってる。………まあ彼女自身欠点もあるのだが、それだけでは無く、彼女は後方支援タイプに見えて、ちゃんと攻撃魔法もある。広域魔法も使えるはずだ」
「………なるほど、彼女の評価がやたら高いのは決して間違いじゃないって事か」
「だが当然欠点も確かにある。それを見つけ、どうするのかティアナの実力が試されるな………」
難しい顔で2人は決勝に望むスバルとティアナを見たのだった………
(やっぱりあの2人が上がってきたか………)
決勝戦、互いに向き合い加奈がそう思う。
凄く警戒した顔で加奈を見るティアナ。そして一応加奈と面識のあるスバルはお辞儀をした。
(スバルか………ギンガから桐谷みたいな戦い方をするって聞いたけど………そうだと本当に相性が悪いわね
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