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異生神妖魔学園
とある牛角男との出会い
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、汝の傷を埋めよ。出雲流妖術“命癒ノ術”」


すると不思議なことに一海の傷がみるみる塞がっていき、数十秒も経たないうちに完治してしまった。そればかりか玉藻前の人格も刻印もまた消えていった。


一海「ありがとう出雲姐ちゃん………けど………出雲姐ちゃんの頭が…………」

紺子「え?」


紺子はまだ頭から血を流しており、今度は一海が両手を紺子に向けて前へ差し出し、印を結ぶ。


一海「今度は僕が治すね…………霊術“治癒ノ風”」


紺子が一海の霊術を受けている中、ミノタウロスだった牛角男が意識を取り戻し、起き上がった。


牛角男「う…………い、痛い…………体中が痛い…………特に股間が…………」


紺子と一海も牛角男が起き上がったことに気づいた。2人はすぐに牛角男に近づくと、彼もそれに気づいたように話しかけた。


牛角男「え!?ちょ、大丈夫ですか!?」


紺子の頭から流れている血を見るや否や驚愕する牛角男。


一海「大丈夫だって?お前はこれが大丈夫のように見えるのか?出雲姐ちゃんを傷つけたのお前じゃないのか?」

牛角男「え?一体何のこと………って、何ですかこの大惨事!?何があったんだ!?」

一海「とぼける気か!?これやったのお前だけだぞ!!」

牛角男「私がやった……!?で、ですが私は覚えてませんよ!?覚えてるのは不良たちがわざと私にぶつかってきたまでで……!」

一海「まだ―――――」


詰問を続けようと何か言おうとする一海だが、すっかり完治した紺子がそれを制止する。


紺子「もうやめろ。それ以上何言っても無駄だ。たぶんやり過ぎて記憶障害起こしてるかもしれねぇ。それより龍哉を助けねぇと」

一海「そうだった!先輩を運ばないと!」


牛角男の突進を食らった龍哉はまだ気を失っており、壁に埋もれたままである。


紺子「まあ運ばなきゃダメだけど、どっか安全な場所に行かねぇとな」

牛角男「あっ、ちょっと……」


正気を取り戻した牛角男を無視し、壁から龍哉を引っ張り出す紺子と一海。龍哉を背負ったのは紺子で、2人はこの場から離れることに。
途中パトカーのサイレンの音が耳に入ったが、あの牛角男はこれから逮捕されるんだろうと思い、気に留めなかった。


紺子「さて、どこに行けばいいやら………」


EVOLUTON SPACEに行こうかと考えていたが、距離が長すぎる。するとたまたま近くを通りかかった龍華に声をかけられた。


龍華「ん?紺子とカズミンじゃねぇか……って、何でお前らボロボロなんだ?紺子は兄貴背負ってるし、どうしたんだ?」

紺子「そういう龍華こそどうしたんだ?」

龍華「ああ、マスターの頼みで
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