とある牛角男との出会い
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紺子「!?」
戦えと言っている……………………。
戦わなければ…………大事なものを失うぞ……………………。
声がやんだ時には紺子はうつむき、全身を小刻みに震わせていた。
紺子「…………………んなこと……………………んなこと……………………」
紺子「んなことさせるかぁぁあああぁあぁぁぁああああぁぁああぁああぁぁあ!!!!!」
紺子の叫びと同時にミノタウロスは彼女の方に目を向ける。するとそこから無数の火球、水球、風刃、鋼刃、氷球、雷槍がミノタウロスめがけて飛んでいき、それらは全てミノタウロスに直撃。先ほどまでダメージを受けていなかったミノタウロスはさすがにこれには怯み、一海の首を離した。
ミノタウロス「ブモォ………!!」
何が起きたといったような目で紺子を見るミノタウロス。彼の目に映ったのは一海のように尻尾が9本生えた紺子の姿だった。
紺子「牛野郎…………うちの大事な家族に手ェ出してんじゃねぇよ!!」
ミノタウロスがまばたきをした瞬間、紺子が一瞬にして目の前に現れたかと思うと、ミノタウロスの頭を蹴り飛ばした。
突然の出来事に状況が追いつかないミノタウロスだが、紺子はさらに怒涛の攻撃を放ち、さらによろけさせる。
ミノタウロス「モッ………ブモオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!」
紺子を一刀両断しようと斧を振るおうとするが、斧を持つ手を攻撃され、斧は弾き飛ばされる。さらに追い討ちをかけるように紺子はミノタウロスの股間を殴りつけた。
グシィアッ!!
ミノタウロス「オッ!?」
紺子「ウォラァァァァァ!!」
ドグオォォォォォォン!!!!!
ミノタウロス「!?!?!?!?!?!?!?」
とどめとばかりに紺子にみぞおちを殴られ、ミノタウロスの巨体が吹き飛ばされる。
壁に叩きつけられたミノタウロスはそのまま崩れ落ち、倒れ込む。続けて全身が再び炎に包まれたかと思うと、人間の姿である牛角男に。それを見届けた後、紺子の尻尾の数は元の1本になり、すぐに一海の元へ。
紺子「カズミン!おいカズミン、しっかりしろ!」
一海(玉藻前)「…………う…………す、すまぬ…………出雲紺子…………妾のしたことが…………」
紺子「あんまりしゃべんな!何とかすっから………!」
紺子はみのりを尾行する前の時のように静かに目をつぶり、静かに精神統一。両手を一海に向けて前へ差し出すと、印を結ぶ。
紺子「癒しの風よ
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