とある牛角男との出会い
[5/8]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初
一海(玉藻前)「……………………貴様、やってはならんことをしたな……………………!!」
自身の大事な『家族』が、『義姉』が傷つけられた一海は激怒した。再び玉藻前の人格が現れ、再び顔中に刻印が浮かび上がり、ミノタウロスを睨みつける。
一海(玉藻前)「人間に敗れ、殺された獣風情が…………妾の愛しき出雲紺子を傷つけおって……………………!!その罪、死をもって償え!!!」
ミノタウロス「ッ!!ブモォォォオオオオオオオオオオオオオオオオアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!」
ミノタウロスの標的は完全に一海となり、再び手にした斧を投げつけた。対して一海は妖術で斧を止めると、それをミノタウロスめがけて蹴り飛ばす。
蹴り飛ばされた斧はミノタウロスから外れ、一海に突進する。
一海(玉藻前)「ふんぬっ!!」
突進は一海の回し蹴りによった受け止められた。だが次の瞬間。
ミノタウロス「オオオ!!」
ミノタウロスが突進を受け止めた一海の足をつかんだのだ。
一海(玉藻前)「!?」
ミノタウロス「ブモォォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!」
ビダンッ!!
一海(玉藻前)「ウボッ!!」
一海の足をつかんだミノタウロスはそのまま地面に叩きつけ始めた。
ビダンッ!!ビダンッ!!ビダンッ!!ビダンッ!!
それも何度も何度も叩きつけた。立て続けに上空へ投げ飛ばし、再び地面に叩きつけられる寸前、一海のみぞおちに強烈なパンチを叩き込んだ。
ドゴォッ!!
一海(玉藻前)「ゲハァ!?」
一海は血反吐を吐いた後、再び壁に激突。意識が朦朧としているところをミノタウロスに首をつかまれる。
一海(玉藻前)「ぐっ………ぁ……がぁぁ…………ぁぁぁ…………!」
紺子「……………………っ……………………ううう……………………!」
ちょうどその時紺子が意識を取り戻し、目を覚ました。何が起きたのか把握しようと頭を整理しようとするが、ある光景が視界に映った。
自分たちを襲ったミノタウロスが一海の首をつかんでいたのだ。しかもミノタウロスは頚椎ごと引き抜こうとしていた。
紺子「カ……………………ズ……………………ミ……………………ン……………………!」
ドクンッ
ミノタウロスに首をつかまれている一海を目の当たりにした紺子から鼓動が強く鳴り響くと同時に、頭の中に声が響き渡った。
戦え……………………。
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ