とある牛角男との出会い
[4/8]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初
程度かと言わんばかりに咆哮をあげながら龍哉に殴りかかろうとする。ギリギリで回避したのはいいものの、その速度は風を切るほどだった。もしあの攻撃を顔面に食らっていたら、間違いなく潰れているだろう。
ミノタウロス「オオオオオオオオオ………!!」
するとミノタウロスの口から何かが溢れ出ているのが見えた。よく見ると、それは炎だった。
龍哉「まさかあいつ……炎も使えるのか………!?」
ミノタウロス「オオオオオオオオオオオオ!!」
ミノタウロスは龍哉めがけて咆哮と共に炎を吐き出す。龍哉はミノタウロスの背後に素早く回ってかわすが、彼が立っていた場所には大きな焼け跡があり、地面も大きくえぐれていた。
龍哉「牛野郎、調子乗んなよ…………!これでも食らいやがれ!!龍王連撃―――――」
ブォンッ!!
龍哉「うおっ!?」
一度先輩の舌寺に仕掛けたことがある連続パンチ、龍王連撃打。それを繰り出す前にミノタウロスが背負っている斧を手にし、龍哉を斬りつける。
なんとか回避できた龍哉だったが、こう見えてその攻撃をかすっていた。見ると、腕に小さな切り傷ができている。
ミノタウロス「ブモ!!ブモォォォ!!ブモォォォオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!」
切り傷で済んだ龍哉にミノタウロスはさらに激昂し、攻撃もさらに激しくなっていく。
攻撃どころか避けるのも精一杯になっていき、やがて龍哉に疲労が見え始める。次の攻撃をかわそうとした瞬間彼は石につまづいてしまった。
ゴシャアッ!!!!!
龍哉「ガッ!!?」
龍哉の全身に鈍痛が走る。ミノタウロスが自身の巨体を使った突進を仕掛けてきたのだ。
吹き飛ばされた龍哉はそのまま壁にめり込み、気を失ってしまった。
紺子「龍哉!?」
一海「龍哉先輩!?」
ミノタウロス「ブモォォォオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!」
ちょうどその時、人間たちの避難を終えた紺子と一海が戻ってきた。壁にめり込んだ龍哉を見て動揺し、駆け寄ろうとする2人。
ミノタウロス「オガアアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!!!!!」
そんな2人の存在に気づいたミノタウロスは一度斧を置くと、彼女たちに襲いかかる。
紺子「オゴッ!?」
一海「うっ!?」
ミノタウロスの拳が見事に直撃。2人は別の壁に叩きつけられた。
一海「うう………って、出雲姐ちゃ………!?」
幸いにも一海は軽傷で済んだが、紺子は頭から血を流しながら気を失っていた。
それを見て呆然とした一海だったが、やがて全身からどす黒い感情が沸き上がってくるのを感じた。
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ