とある牛角男との出会い
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ない。不良たちを襲った牛角男を何とかしなければならないからだ。牛角男は標的を自分を攻撃した龍哉に変え、血走った目で睨みつける。
牛角男「誰だ貴様………なぜ私の邪魔をした…………!?」
龍哉「通りすがりの学生だ。ところでおっさん、何があって不良たちにキレてたのかは知らねぇが落ち着け!」
牛角男「うるさい!!人間の分際で私に意見をする気か!?」
龍哉「意見って、俺は―――――」
牛角男「黙れ!!貴様ら人間のせいで私はひどい目に遭い、ひどい仕打ちを受けてきたんだ!!そのような奴らの意見など、ひとつも聞くものか!!」
龍哉は牛角男の怒りを鎮めようと説得しようとするが、見た目が人間であるためか彼の怒りはヒートアップしていく。そんな牛角男の見た目も人間だが………。
すると3人は夢でも見ているのか、牛角男の筋肉がどんどん肥大化していき、着物がどんどん破れていく。
牛角男「私は………殺さなければならない…………!!殺さなケレバナラナイッ!!貴様ラ人間共ヲォォォォォォォォォォ!!!!」
牛角男の激しい怒りと憎悪に満ちた咆哮が轟く時、全身の皮膚が燃えるようになくなり、筋組織と骨格筋がむき出しになる。全身が燃える中、その炎によって新たな皮膚と鎧が作られ、口は大きく突き出す。先ほどの姿とは打って変わり、面影として残ったのは牛の角と斧だけ。
そう、その姿こそが牛角男の本来の姿。ギリシャ神話に登場する牛の怪物にして、ミノスとパシパエの間に生まれた息子。迷宮に閉じ込められ、最期は彼が言っていた英雄テーセウスに殺されたといわれる『ミノタウロス』だった。
ミノタウロス「ブモオオオオオオオオオッ!!!!」
龍哉「ミノタウロス…!」
周囲の人々はミノタウロスと化した牛角男の姿を見るなり悲鳴をあげ、パニックを起こし、クモの子を散らすように逃げていく。
龍哉「紺子、カズミン!!他の奴らを避難させろ!!」
紺子「お、おう!」
一海「龍哉先輩はどうするんですか!?」
龍哉「こいつは俺に任せろ!急げ!!」
龍哉はすぐにミノタウロスに向かって走り出し、攻撃を仕掛ける。紺子と一海は人々を安全な場所に誘導させる。
一海「ちょっと、写真とか動画とか撮ってる場合!?」
紺子「そんなものより自分の命を大事にしろよ!!早く逃げないと死ぬぞ!?」
避難を進める一方でも龍哉はミノタウロスに攻撃し続けていた。しかし、いくら殴っても蹴ってもミノタウロスには怯む気配はなかった。
龍哉「何でだよ……!?こんなに殴ったり蹴ったりしてるのに、全然効かねぇって……!」
ミノタウロス「ブモォォォオオオオオオオオオオオオオ!!」
龍哉「危なっ!?」
その
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