とある牛角男との出会い
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を紺子と龍哉から背ける一海。なぜ背ける必要があるのか、紺子は不安になった。
龍哉「あー、紺子?相談ならいくらでも聞いてやるよ?」
紺子「そうする」
とはいえ、一海の過去が過去なだけに仕方ないと言わざるを得ないのだが、紺子に対しての依存は本人も気づかないうちに悪化していた。
しばらくして、紺子たちはゲームセンターに到着した。
ところがいざ入ろうとしたその瞬間だった。
一般人たち『キャアアアアアアッ!!!』
紺・一・龍「「「!?」」」
突然どこからか女性の甲高い悲鳴が聞こえてきた。
紺子「何だ!?」
一海「今ゲーセンの後ろから悲鳴が聞こえたよ!?」
龍哉「なんか嫌な予感がしやがる……急いで行くぞ!!」
悲鳴が聞こえたと思われるゲームセンターの後ろへ向かう3人。そこには燦々たる光景が広がっていた。
紺子たちが見たものは不良らしき数人の倒れた人間の学生、着物姿の男に首根っこをつかまれながら持ち上げられている不良のリーダーらしき人間。
一方で不良のリーダーを持ち上げている着物姿の男は眼鏡をかけており、頭に牛の角を生やし、斧を背負っていた。
牛角男「貴様ァ…………愚かな人間風情が…………『お前テーセウスに殺された化け物だろ』と言ったか…………!?」
不良のリーダー「ぐっ…………な、何だこのおっさん…………!?い、息が…………!」
牛角男は怒りと殺意、憎悪に満ちている血走った目で不良のリーダーを睨みつけている。
紺子「おいおいおいおい!?なんかブチギレてないか!?」
龍哉「チッ、無視できねぇ………!止めないと!!」
一海「先輩!!」
むやみに突っ込むのは危険だと言おうと一海が制止しようとしたが、その前に龍哉が真っ先に動いていた。
牛角男を止めようと走り出した龍哉は彼めがけて飛び膝蹴りを食らわせる。
龍哉「オラァ!!」
ゴシャッ!!
牛角男「オボッ!?」
飛び膝蹴りが決まり、牛角男は怯むと同時に不良のリーダーの首を離す。龍哉はすぐにその人間に話しかける。
龍哉「おい!何があったかは知らねぇけど、早くそいつら担いで逃げろ!」
不良のリーダー「ぐっ………何でガキのテメェなんかが俺に………!」
龍哉「いいから行け!!あと少しのところで殺されるところだったんだぞ!?死にたくなきゃさっさと逃げろ!!」
不良のリーダー「チッ…………クソが!」
不良のリーダーは悪態をつくが、紺子たちから見て彼は本当に殺されかけていた。やむを得ず龍哉の言う通り仲間を起こしたり担いだりして逃げていく。
当然だが、まだこれで終わりでは
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