とある牛角男との出会い
[1/8]
[8]前話 前書き [1]次 最後
昨夜の出来事から翌日、紺子と一海は再び街へ出かけていた。
紺子「うう……まだおへそがムズムズする……」
自転車を駐輪場に置き、歩きながら服をめくり、一海にいじられたへそを出す。
紺子はむずがゆいへそをボリボリかいた後、一海に問う。
紺子「つうかよ、カズミン。昨日の夜使った、あのー…………何とかの門?」
一海「異世界の門?」
紺子「そうそう。あれマジでどうやって覚えたんだ?」
一海「え?だから心火を燃やしたら―――――」
紺子「いや、真面目に答えてくれ。心火を燃やしても絶対それできねぇだろって」
昨夜出てきた無数のパイに巨大パイ、そして辰蛇の顔面に直撃した激辛麻婆豆腐。食べ物ばかりだが、誰かから教わったのかもしれない。
では一体誰から教わったのか。紺子の表情は本当に真剣だった。
一海「………もう、しょうがないなぁ………」
一海はやれやれといった表情をした後、真実を明かしてくれた。
一海「無亞からだよ」
紺子「無亞が?」
一海「うん。あれを使いたかったからどうすればいいのか聞いてみたら教えてくれたんだ」
紺子「いやいや、お前大丈夫か?おかしなことされてねぇよな?正気保ってる?」
一海「まだ未完成だから問題ないよ」
紺子「じゃあ完成したら狂気に飲み込まれるじゃねぇか」
だが一海のことだ、妖狐にして玉藻前の血を継いでいるから問題ないだろうと確信した。
すると途中ですれ違った赤髪の………紺子のクラスメイトにして親友である龍族こと赤川龍哉が紺子と一海に気づき、話しかけてきた。
龍哉「おう、紺子とカズミンじゃないか。何の話してんだ?」
紺子「よう龍哉。今カズミンと異世界の門について話してたトコなんだ」
龍哉「異世界の門?それってクトゥルフの……」
紺子たちの通う学園にはクトゥルフ神話に出てくる生物もいる。だが一海は妖狐のはず。クトゥルフとは無縁の人外が異世界の門を使えるなんてあり得ないと言おうとしたが、紺子がその疑問に答えるように教えてくれた。
紺子「カズミンは『まだ未完成』とか言ってるけど、何でも無亞から教わった創造の門を使いたかったみたいでさぁ……」
龍哉「何で覚えようと思ったんだ?そこが気になるんだが」
一海「え?使いたかったから覚えようとしただけですけど」
龍哉「…………悪用する気がないならいいけど、使いすぎには気をつけろよ?一応言うが、紺子をその門に入れるとか変なことは考えるなよ?」
紺子「おい怖いこと言うんじゃねぇよ!?」
一海「大丈夫大丈夫。僕出雲姐ちゃん好きだけど、あの中に入れるわけないじゃん。ヤンデレじゃあるまいし………」
そう言って顔
[8]前話 前書き [1]次 最後
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ