大きくなりました? 後編
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に一海さん、朝からとてつもない怒気帯びてましたもん」
龍華「はぁ!?カズミンの奴、朝からキレてたのか!?あいつ何があったんだ!?」
龍華は信じられないというような表情で肩をつかむ。
メリー「直刀さんが聞いたんです。『学園長が作った植物に狐耳の先輩が呑み込まれた』って」
龍華「え…………」
思わず絶句するほどだった。それもそのはず、その呑み込まれた狐耳の女の子の正体は言わずもがな………。
龍華「ライエルはちゃんといるよな………てことは紺子じゃねぇか!!あいつ、一体何が………!?」
その一海はというと、メリーの言う通りしっかり理科室にいた。
直刀の言う通りだった。一海は怪植物から紺子の気を感じ取っており、紺子を呑み込んだ怪植物に睨みを利かせ、怪植物も一海を呑み込まんとばかりの様子だった。
一海(玉藻前)「…………これ以上妾を怒らせたくなければ、妾の愛しき出雲紺子を解放せよ」
顔中に刻まれた刻印。白く染まった目。猫を殺そうとした男の時のように、一海には玉藻前の人格が表に出ていた。
だが相手は辰蛇が作ったといわれる怪植物。そんな命令に従うはずもなく、あるものを吐き出す。
紺子「〜〜〜〜〜………」
吐き出されたのは紺子の下半身、またあらわになった尻尾とパンツ。怪植物はそれを使って一海に攻撃を仕掛けようとする。
しかし攻撃する直前、怪植物はあることに気づく。一海の足が炎に包まれているように見えた。
一海(玉藻前)「二度は言わんぞ?早く解放せねば貴様を引き裂き、燃やし尽くすぞ」
忠告はしたものの、怪植物は紺子の下半身を再び呑み込むと、一海に襲いかかった。
それを見た一海は素早くかわし、凍えるような冷たい声でこう言い放った。
一海(玉藻前)「…………よかろう。ならば塵芥と化して死ね。惨たらしく絶命せよ」
紺子の下半身が呑み込まれたのを目の前で見たせいで、一海の怒りの炎はなおさら燃え上がっていた。
まず炎に包まれた足で怪植物を蹴り飛ばし、怯ませる。そして何かブツブツ言いながら妖力を溜め始める。
一海(玉藻前)「いざや散れ、黄泉咲き咲く怨天の花………!“彼岸花・黒炎獄”!!」
一海の足元には黒紫の球体があった。それを怪植物めがけて蹴り飛ばし、球体に直撃した怪植物は黒紫の炎に包まれた。
一海(玉藻前)「妾に逆らわねば苦痛もなく死なせてやったものを………」
そう言って怪植物が悶え苦しみながら暴れ回るのを絶対零度の目で見る。怪植物は自身を包む黒紫の炎を消そうと近くにあったスプリンクラーのスイッチを入れた。
一海(玉藻前)「無駄じゃ」
理科室に冷
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